小林のポケモンブログ

主にポケモンの構築記事・考察のブログです。基本的に投稿頻度は少ないです。ソード・シールドでは今のところダブルバトルメインでやっています。

壺構築品評会、各構築の感想

はじめに

kyukafuremingu.hatenadiary.com

↑これだよ、参加したよ。品評書いたよ。

 レンタル画面見た時の印象で、かつ結果発表前に書いたのでそこは注意してね。何か嫌だなってことがあったら消しますから許してください。

 

ローゼンタール


 まず名前が面白ポイントで、名前と構築見た瞬間「あーなるほどローゼンのフラージェスで頑張ってセキタンの蒸気保険起動して共生で面白アイテム渡すのね」と思ったが、技と持ち物見てびっくらこいた
 フラージェスの特性は共生だが持ち物が弱点保険で、仲間の持ち物は拘り3食べ残し1襷1と、フラージェスから何かを渡すつもりがさらさらない
 これ特性間違えちゃったねえと思ったが、フラージェスの技を見て吐き気するほど笑った
 つまり、
フラージェスがセキタンとスキスワ、セキタンはフラージェスにタールショット

セキタンザンが仲間ニトチャで素早さ上げながらフラージェスの蒸気保険起動し食べ残しを渡す→A2C2S6上がったフラージェスがアシパで無双する
 というとんでもコンボだった。最悪の場合でもスキスワニトチャだけ決めればS6上昇アシパができるのもお洒落ポイント。多分フラージェスがあまりS上げないでセキタンザンはがっつりS上げてる
 圧倒的ロマンコンボでいきなり壺というのを見せつけられた。それはそれとしてスカーフ噴煙→セキタンの蒸気機関起動→タール噴煙が永遠に決まる、というロマンと手堅さを両立したコンボを兼ね備えているのも面白い
 ぶっちゃけ最初の20分ぐらい3点つけるつもりだったが、考えれば考えるほど壺力が上がってくる面白い構築だった。面白部門では1位

 

ダンシング豚トリル


 ブーピックが意外と環境に刺さるのは有名な話で、そのキモとなるバクアをしっかり採用し、フラフラダンスというやばい技も備えていた。マイペースバンバドロがエースなのもポイント高い。バンバドロブーピックって並びがいかにも壺な見た目してる。
バンバドロの鉢巻地震を通していこうというコンセプトなのに仲間がテラスタイプ含め地震に巻き込まれる奴ばかりなのは残念ポイントだなあ強いて言えばキョジオーンのワイガかあでも隣が実質置物じゃあ……」と思ったら弱点保険持ってて爆笑した。バンバドロの鉢巻地震で仲間の保険起動しようって発想が頭おかしすぎる
 あとトリパのコノヨザルは相手視点食べ残し型を無視できないけど結局スカーフ命がけ、というパルデアの基本をちゃんと踏襲してるのがちゃんとしすぎててむかついた。有名な窯元で修行して基礎ばっちりな人が変な形の壺作ったみたいな感じ

 

勧誘


 タイトルがいかにも壺(の持つ怪しげなイメージ)なだけで構築の中身は壺よりかはまあまあ正統派。デバフレントラーが強いのはダブルバトルではご存知の通りで、威嚇に甘えずつぶらな瞳採用も手厚い。相手の火力下げるタイプのデバフ撒きなら余ってることだしディンルーに食べ残しかクリアチャーム持たせた方が良かったかもしれないが
真の壺はクエスパトラ。加速+鳴き声のどスプレー+バトンタッチは天才の発想。CS上昇眼鏡サーフゴーなんて相手したらトラウマになる。場合によってはS上昇ディンルーみたいな筋もあるけど、それならなおのこと食べ残しが良いなあとは思う
 カミユイはクエスパトラと相性良いけどなんか使いやすさ重視で入れたみたいな感があり、形とか絵柄は変なのに取っ手は普通に持ちやすいし立てるとちゃんとバランスよくて倒れにくい、みたいで、おお~って感心とくっそなんやこれwwwってむかつきが同時に来て壺の良さを引き立ててる
 レントラーの意外な手堅さからして、これなんとなく休歌さんみがある
 ちなみに、友達がおらず連絡してくるのは勧誘目的だけ、というのはぼっちあるあるエピソードだが、僕としては鼻で笑わざるを得ない。大学生のころ、高校時代からの友達何人かが同級生から怪しげな連絡きたと言っていたが、僕だけ来なかった。僕ぐらいのレベルになるとよっぽど仲の良い相手以外は、勧誘すら連絡先として見られていないのである。

 

怖い顔×状態異常タギングル始動対面軸


 壺関係なく変なポケモンばっかだし守るないなって思ったらシングルだった
 都合横に並べられない分コンボという分かりやすい壺要素は作れないわけだけど、シングルバトルやってた時代の知識の残りかすを総動員した限りでは、結構手堅い構築なのでは?という印象。形が変なのにしっかりした素材と窯で焼かれてて丈夫、みたいな
タギングルの毒手で削りと毒同時に入れるみたいなコンセプトだろうけど、個人的にハイレベルな壺だと感じたのはルチャブル。単純にフェザー羽休めが構築コンセプトと噛み合ってるけど、そのうえでデバフ貫いて無理やり弱点で突破しようとした相手を容赦なくぶち抜けるようになってる

 

グレンアルマは砕けない


 にらみつけるで検索した時「お、グレンアルマとソウブレイズおるやーん」は今回の参加者全員が通った道だと思うけど、それを形にしたのはこの人一人だった。Sが遅くCが高いというグレンアルマの性質とかみ合いの悪い睨みつけるを、横に速い物理アタッカーを並べたうえでスカーフ睨みつけるする、という実践的な形にまで仕上げている。特殊型が多いから睨みつけるの意味がないかと思いきやアラブルタケが不意打ちもちなので睨みつけるを受け取るスイーパーとしても、イエッサンと相性の良いトリルエースとしても振舞える。
 そうして採用された物理2匹はコータスと相性が良く、トリルも非トリルも両方ハイレベルにこなせる。あとスカーフグレンアルマがワイドフォースや晴れ熱風するだけで強いので、スカーフが睨みつけるのためだけに採用された無理筋じゃないのもポイント高い
 とにかく全ポケモン有機的に噛み合っていて、多彩な戦術が取れるようになっていて、選出画面で相手を困らせる力が高い。そのうえでスカーフ睨みつける・ワイドフォースのようなそんなん考慮しとらんよもできるのは、構築完成度が非常に高い。今回提出された中で「壺」を評価するという観点を除いたら、一番「構築」として完成度があると思う。ただ壺感はないかな……

 

無限置き土産砂ベラカス


 無限置き土産・再起の祈り・お墓参りのロマンコンボはいかにも壺って感じで腕組みしながらうんうん頷いてしまう。個人的にベラカスバレルバンギ見せてトリルの筋見せておきながら実際はバンギラスがスカーフで凍える風ハバタクカミと組んでコンボにできるのがそんなん考慮しとらんよポイントが高い
 ベラカスの特性が意味ないだろって思って評価-2点ぐらいしようと思ったけど、シンクロにすると意図しない状態異常でモロバレルが機能不全になる、という一見意味のない特性にちゃんと採用理由があるのもとても壺力高いと思う。
 ムクホークのがむしゃらはどうあがいても意図が見いだせずマイナスポイントにしてしまった。ごめん!命がけブレバということはHP増やしてるだろうからがむしゃらと相性悪いし、再起の祈りでHP半分スタートだとしてもがむしゃらするより相手見てからブレバか捨て身するほうが強そう

 

幻の一皿!


 名前と組み合わせとゾロアークという要素が壺に見せかけているだけで、実際はかなり正統派のゾロアーク構築だと思う
 脅威度の高い5匹+うち2匹が択の化身の寿司+ゾロアーク、という相手にひたすら択を迫る、ゾロアーク入りの基本と特徴を忠実に活かしている
 攻撃的なポケモンを見て相手が及び腰になってるところにスカーフトリック、どうせゾロアークでしょって動いた相手をカミユイ珠カイリューの破壊力でぐちゃぐちゃにする、どっちもあり得るので相手するのが非常に嫌な構築。
 反面、こちらは選出画面で初手のやれることが決まる中、相手は選出画面→初手を見てから、と選択の機会が二つあるため、展開がとにかく相手依存になるのは使いにくそうだな、とは思った。あとマルスケ珠カイリューへの評価は流石に低くつけたい。
 相手に使われると困るけど自分が使っても案外うまくいかない(うまくいくととにかく楽しい)、という点では結構壺力高いかもしれない。

 

純正ノノフゴー


 今回最も評価が高い構築。壺力・構築力・完成度全部で1・2位を争う。
 そんな組み合わせ他にないくせに純正名乗るなって思ったけど構築自体は確かにこの組み合わせならこうなる「純正」だなと納得させられて非常に悔しい。下記の点から文句なしの10点なんだけどむかつきすぎて1点にしたくなった。
 とにかく褒めるべき点が圧倒的に多いので一周まわって書くのが面倒くさくなってきたんだが。書けば書くほど湧き出てくる。なんだこの構築、情緒も時間もぐちゃぐちゃだよ最悪すぎる。一周まわって不幸の壺か悪魔の壺だよ。
 まずノノクラゲだし輝石を持ってないという時点で圧倒的な壺。ここだけだと面白くないときのオモコロチャンネルみたいなただのマイオナ悪ふざけなのだが、嫌な音・アシッドボム・マッドショット・トリル・ノノクラゲ・鉄球、という全ての要素が完璧に意味を成している。
 使い方をレンタルから考察してみよう。
 初手ノノカイナでカイナ猫・ノノトリル→カイナのボタン起動したならサフゴ出して仲間マッドショットでS下げ(上げ)ながら保険起動、以降アシボゴルラ連打。ボタン起動しないならしないで嫌な音トリル下カイナが大暴れする
 何と美しい流れだろうか。メインプランの完成度がすでに高い。実現可能性があるうえに、マッドショットの低威力・地面技・S下げの全ての要素が限りなくベストに余すところなく働いている。コンボが決まった時の破壊力が美しく、ロマン力、怪しげな壺力、実用力の全てが机上論の上では高い。カイナが後に残るのも勝利への安定性を増している。
 そして仮にメインプランが決まらなかったとしても、サブプランへと消費手数なしでシームレスに移行できるしそのサブプランが普通に破壊力あって強いというのも魅力。ただきんしのちからのせいでカイナより先に嫌な音出来ないのはマイナスポイントかなあ。
 これらを彩る他三匹も面白い。
 ファイアローは一見追い風サーフゴーと合わせたスイッチトリルに見えるし弱点になる先制技をファスガで防げるようになってるし最悪自分でもトリル下で殴れるポケモンとして選ばれてる。サフゴと並べるならヤミカラスの方が普通は良いが、トリル下でも自分で殴れるファスガ使いである、という採用理由が明確なのも良い。これはファイアロー独自だから。
 ドラミドロはノノクラゲのアシボと相性の良いサブプランエースでありながら、自身もアシボを持つことでサーフゴーのサポートに回れるし、黒い霧で寿司対策兼保険が決まらなかったサーフゴーのCリセット役になる
 ラランテスもまたサブプランエースと思われるが、ノノクラゲが臨機応援に攻撃サポート・防御サポートを切り替えられるのが良いと思った。花粉団子で他エースのサポートをできるのも魅力。ただ花粉団子の枠は、ノノクラゲでの要塞化・リフストのC上昇とえげつないかみ合いをするギガドレインだったほうが好みかもしれない。
 総じて全ての怪しげなポケモン・技・持ち物に採用理由と独自性があり、取れる戦術もメインプランの壺特化ではなく豊富で、それぞれの戦術が決まった時の破壊力が高く実現可能性も壺としては高めに見える。何度も言うが、壺力・構築力・破壊力・完成度全てがハイレベル。これ以外にもいくつか10点つけてる素晴らしい構築があるが、この構築は12点ぐらい上げたい。他を2点ずつ下げる案もあったけど、絶対評価にするって最初から決めてたから。ごめんね、ここは魔法界じゃないんだ。

 

パルデアホロウビート


 ワダチいるからどうせすしむらさきさんでしょ
 パルデアでホロウビートを名乗るあまりにもふざけ倒した名前とコンセプトがいかにも壺ってかんじ。面白いことに、ホロウビートの代表格であったドラパルトが、構築に自然と入ってきてしまっている。B下げたうえでビートダウンする構築の戦士として最強のパオジアンがおり、それと組むドラパルトも自然と入ってくるのだ。
 笑えることに、ホロウビート自体の破壊力は高い。パオドラパの不意打ち警戒変化技をタギングルのアンコールで咎められるのも破壊力・そんなん考慮しとらんよポイントが高い
 名前とタギングルと睨みつけるで壺感出しているが、だいぶガチ寄りの構築だと思う。構築力は高いけど壺力は低い。


におうネズミざん


 デバフの補助技で壺、となったらエンニュートに行きつくのは自然なことである
が、甘い香りと怖い顔に行きつくのはこの人だけだろう
 甘い香りはアドが少ない技だ。大抵の命中不安だけど当たれば強い系の技は、雨雷や複眼眠り粉のように命中上げコンボが用意されているか、催眠術や一撃技のように試行回数または負けそうなときのワンチャンで勝ちを狙う、というものになっている。重力使いは未だ数が少なく層が薄いとはいえ、甘い香りが活躍する下地はなかった。
 だが今(パルデア)は違う!(ギュッ!)
 当たれば強いが命中不安で、かつ命中上げ要素が用意されておらず、試行回数でどうこうするものでもない、という技があるのだ!それがネズミざん。
そこに目をつけて、火力アップアイテムを持たせながら命中100ネズミざんをする、という夢のコンボを短い手数で実現させている。広角レンズネズミざん外してキレ散らかしてる人はこの構築使え。
 また甘い香り一発芸だけでなく怖い顔でイッカネズミの現環境で絶妙に足りないSを補えてるのもポイントが高い。
 甘い香りのおかげで採用したけどできないで有名なツツミのドロポン、カイリュードラゴンダイブも迷いなく採用できるうえ、これら二匹は最悪あまいかおりがなくても強い。
 コンボに必要な手数が少なく実現した時の破壊力もあり、最悪コンボなしでも戦える、という壺構築の意外と忘れがちな基本に忠実な構築という印象。
壺力もそこそこ高く、構築力、完成度は文句なしに高い。

 

タールショット


 セキタンザンのタールショットというだけで壺力高いのはそれはそうだが、壺品評会ではそれだけだとパンチが弱い。使い方もイーユイの噴煙と組み合わせるというのは、実現可能性が高くコンボの手数も実質0なのでめちゃくちゃ強いが、これは壺を越えて立派な「構築」だと思う。
 セキタンザンのリフレクターも一見あまりにも壺だけど、カミユイディンルーと合わせると実用性がかなり高い。この品評会を通して、カミユイとセキタンザンは相性が良い、という知見を得られたのは非常に良かった。
 全体としてみると、壺要素を抑えてはいるが、どちらかというとマイナー戦術を取り込んだガチパ感があり、見た目の怪しさ(今回に限っては高得点に必要な項目)が低すぎる。いやぱっと見だけでも完成度高いなってなる構築だと逆にマイナス点ってなんなんだこの大会。
 参加してるか分からないけど、なんとなくたこやきさん感がある。

 

みんなでなかよく曇らせ展開!


 見た目は一見ちょっと珍しいポケモンがいるだけの環境ガチパ。だが技の中身を見るとあまりにも頭が痛くなってくる。なんだこれ、どうやって使うんだ。曇らせ展開・イルカマンを見てあー黒い霧ねって思ったけど、「仲良くする」があまりにも不穏。曖昧な噂だけ聞いたことある状態で見る「がっこうぐらし!」1話のような不気味さで、ここだけやたらとホラーテイストだった。壺職人の亡霊か、深淵の狂気に侵された壺職人が作ったみたいな感想。
 とりあえず一つ一つの要素は強い。癒しの願いはイルカディンルーとかみ合うし、サイコシードディンルーもなるほど納得。イエッサンとイルカの噛み合いに疑問はあるがスカーフセグレとイーユイがサイコフィールド下で強いのも分かる。
 多分、仲良くする→自殺自己犠牲の癒しの願い→戦い続けるしかないディンルーか結局仲間を犠牲にしてしまう大事な仲間一人守れない哀れなヒーローイルカマン、ということだろうか。確かに曇らせである。対戦相手から見ても仲良くしてくれた敵が目の前で敵の仲間のために自殺するのだから、そりゃ曇るだろう。
仲間視点→敵とも仲良くしてくれるような心優しい大事な友達が、結局戦いに身を投じる羽目になり、しかも自分のために命を捨ててくれた。大事な仲間一人すら守れないちっぽけなヒーローは、それでも戦い続けるしかない。
敵視点→敵ながら仲良くしてくれて、命を奪い合う相手だというのに心がほだされかけた。だが結局対立せざるを得ず、仲良くしてくれたとはいえ結局自分よりも絶対に大切な相手の仲間のために命を捨ててしまう。ああ、なぜ、自分は戦うのだろうか。理由を見いだせないまま、うつろな目でこちらを睨みつけるヒーローとの戦いに身を投じるしかない。
 ポケモンバトルとは何か、ネモ化した壺職人たちに一石を投じる構築であった。
 それはそれとしてツツミイルカディンルーはケオケオさんだろ。

 

 

自分の構築

 自分の構築をもせっかくだし品評してみるか。

 

 デバフとはバフの対義語であるゲーム用語で、何かしらの方法でステータスダウンをさせること、またはステータスがダウンした状態を指すというのが一般的らしい。

 

構築提出時僕「今使ってるパーティ、よく見ると腐食エンニュートのどくどく火炎放射で苦手なやつ大体相手できるやん!ちょうど猛毒はデバフだし!

間違い肝心なのはステータスダウンであり、猛毒はダメージしか与えない言ってしまえばバステで、アンコールも変わらない。テーマ要素がバンバドロの地ならしだけになっちゃった……でもこれはテーマ関係なく最初から入ってたし……。

 ゲーム大好きなのに一般的なゲーム用語すらまともに理解してなかったらしい。南無。

 ちなみにテーマに沿ってないのを抜きにして品評すると、

バンバドロエンニュートの並びとセールストークの暴論で誤魔化してるだけであまり壺感はない。

 です。まあ7か8点ぐらいかな。

 

おわりに

 次に向けて壺職人としてだけでなく壺の売人としても腕を磨いてきます。