はじめに
はじめまして、またはこんにちは。
人生で一番ポケモンに真剣に取り組んだであろうPJCS2024予選の振り返り記事を書きます。今回は前編となる第一回・第二回予選について。
タイトルからわかる通り、予選抜けには程遠い成績なのですが、よければ楽しんでみていってください。第二回とか自慢の面白ポケモンがいるのでそれだけでも見ていってください。
なお、ブルプロぐらいから、こちらのツイートのアプリを導入しています。
パーティ構築・ダメージ計算・対戦分析できるアプリ 「#バトメモ」が2月27日で1周年🥹🎉
— パモさんなのだ (@pamo3nanoda) 2024年2月5日
「📺紹介動画」「📚公式サイト」「🖥️ウェブ版」を記念に作りました!ポケモン対戦のお供にぜひ (1/3) pic.twitter.com/7JX7VYU9Go
構築画像・個体管理のみならず、バトルメモを残すことが出来てとても便利でした。結果は出せませんでしたが、このアプリのおかげで上達したところも大きかったです。
この記事で使われるほとんどの構築画像はこのアプリの機能で出したものです。皆さんも使ってみてください。それはそれとして使い慣れてないから画像フォーマットがコロコロ変わるのは申し訳ないです。許して。
第一回予選準備(私がウガツホムラで満たされる毎日)
ウガツホムラビートを考察→ウガツホムラコントロールへ
ブルーベリープロローグへの取り組みまっただ中で、いきなり「近いうちに予選やりまーす」と告知された。いわゆるガチ勢はここでブルプロに見切りをつけレギュFに取り組み始めた一方、私はレギュFやりたいと思いつつもブルプロに取り組んだ。その成果も本番で無事に出て最終二桁を達成。
人生の自慢である。2024年はこれを擦って生きていく。予選のおかげでガチ勢がいなくなった空き巣な気もするが。
そうしてブルプロは楽しく終われたものの、当然ブルプロまっただ中では構築がなかった。手元にあるのは壺構築品評会で出した登り竜寿司だけである。
仕方がないのでこの壺でランクマに潜ることにした。なんか無敗でマスボ級まで上がったりして不安だったが、ちゃんとマスボ級で負ける。
その時対戦相手が使っていた構築が魅力的だった。
Sブーストウガツホムラ+水オーガポンで、遠吠えでA上げたりワイブレで相手にデバフかけたりする構築である。これにボコボコにされ、「楽しそう!」と思って組むことにした。
これと並行して、周囲に変なポケモンオタク面白いポケモンプレイヤー達が集まって慕われている壺構築品評会主催の休歌さんが予選向けのディスコードサーバーを作ってくれたので、去年と同じくそこに参加した。
去年との違いは、第一回からサーバーが設立されたこと。もう僕たちはぼっちじゃない……「予選抜ける人はツイッターで経過を呟かない→強い人はコミュニティで協力し合って発散してるだけでは?→呟いているうえに負けてるぼっちプレイヤー」という論法でも傷つかなくなった。
そのサーバーでの出来事がこれ。
休歌さん「ウガツホムラの遠吠えビートをまず検討中」
ぼく「僕と同じで草」
というわけで、ウガツホムラビートを考察することにした。
強そうだったウガツホムラ・水オーガポンは確定。物理ビートはウーラオスが強いのでウーラオス確定。色々考えた結果なにも考えられなくなりとりあえず使い慣れている雨乞いトルネ・化身ランドロス・チョッキメタグロスを入れた。雨ごいにしたのでウーラオスは水ラオス。
試運転でマスボ4桁で4連勝して「これで予選行くか~」と思っていたがそのあと5連敗したので解散することにした。トリル、ゴリラガエン、ランドロス、イエカシラが重い。
このあとアマージョやら封印ガラルフリーザーやら試したがしっくりこない。
一方でSブエナホムラ+スカーフ準速ウーラオスには可能性を感じたので、この方向性で行くことにした。またホムラは遠吠えよりもワイドブレイカーで当時大流行していたパオカイエンテイオーガポンあたりをイジメるのが強く、遠吠えしても言うほど火力が伸びないので、遠吠えビートではなくコントロール構築なような気もしてくる。そういうわけで怖い顔をバークアウトに変更し、またサーバーメンバーで普段から何かとお世話になる(マシュマロで変なの投げて遊んでもらってた)YURINさんからガラルサンダーをお勧めされて使ってみる。
ちなみにこの日がちょうどブルプロ最終日で、推定2桁ラインに到達したので、下の構築を作り始めた。
ホムラが上からデバフ撒くコントロールであることを加味すると、上からの相手の攻撃を弱めつつ殴れる中速高火力高耐久が1匹ぐらい欲しくなる。ケオケオさんからおすすめされたゴリランダーを採用。
特殊ポケモンがいない、寿司キツイ、ランドロスがキツイを一挙に解決するポケモンとしてテツノツツミを採用。
そこそこやれていた感じはあるが、対トリルが弱すぎて解散した。
ここらでそもそも、自分がインターネット大会で理想とする構築は何か、というのを考え直す。
①使いやすくて考えることが少ない
②1試合が短い
③相手をカモれてニチャれる
この3つの条件に揃っていたのが、先日のブルプロのマホパゴスと、最終2桁は逃したが三回2桁チャレンジまで行けたキタプロのマニュガチグマである。
ではホムラビート改めホムラコントロールはどうか。
①使いやすくて考えることが少ないには少ないが、高火力は単体打点中心で守る・交代択が怖い
②コントロールなので1試合は長い。たまに遠吠えがぶっ刺さるときがあるが
③カモってニチャれるときはあるが決してメタ外というわけではない
ぶっちゃけ微妙である。
ぼく「ああ~遠吠えで上げたAで範囲技ぶっぱなしてマホパゴスみたいにイージーウィン量産してえけど、物理の火力ある範囲技って地震岩雪崩ぐらいしかねえ~」
なんかサーバーメンバーから「ゴリランダーの葉っぱカッターは火力ありますよ」みたいなささやきもあったが、何はともあれ同じホムラコントロールを使っている休歌さんから「ホムラの耐久があるからきっちり1匹ずつ倒す方向で良いと思ってるけどどう?」と諭され、覚悟を決めることにした。俺のディンルーだけさうざんあろーとか贅沢言わないからグランドフォース使わせてほしかった……。
みたいな会話がありつつ、コントロールしつつビートしていく方針が固まってきたので、そのコンセプトに合致するポケモンを探してみた結果、イッカコノヨにたどり着いた。
スカーフウーラオス+ASサンダー+ホムラで上からドンドン殴るのではなく、よりどっしり構えていく方向。ホムラのワイブレバクアの嫌がらせ性能・遠吠えのバフを残す性能に寄せていった。
デバフかけてコノヨザル殴らせたり、殴るのを嫌ってごまかす相手に遠吠えで攻め込んだり、無理なレジスチル・ヒスイヌメルゴンを袋叩き憤怒で突破したりする。ゴリラ・ホムラが苦手な威嚇も負けん気で安心。
結構勝ててかなり良い夢が見れた(月半ばでレート1700超え)。
問題点として、
①上から殴れるわけではないので、「裏にイッカコノヨいるから先に相手のハバタクカミだけは何としても倒して……」みたいな選出画面段階から計画性がいる。計画性あったら4年もフリーターやってない
②イッカコノヨを通してくれる相手には強いが、イエッサン・指オーガポン・ハバタクカミがやはりきつい。これらがいない構築は実質存在しないと言っても過言ではない
③ウーラオスがいなくなって寿司対策がキツくなった。隠密・クリチャ・フェアリーテラスのようなワイブレが効かないやつや、遠吠えで突破できない天然が無理。
こうして色々考えていると、仕事中に突然天啓が降ってくる。
あとから見返すとこれしか呟いてなくてカスだな~ってなった。記事書く未来の自分のことも気にしろ。
何考えていたのかというと、去年の予選で盛り上がったやなぎパを現代によみがえらせるというもの。ディンルーとホムラのかみ合いが良いのはサーバー主催の休歌さんがずっと呟いていた。ディンルーやホムラのコントロール的側面とはモロバレルが抜群に相性が良い。ここでいう「天啓」とは、「クリスモ・花粉団子・怒りの粉・キノコの胞子・HBゴツメ」のこと。苦手なウーラオスや寿司対策になるほか、死ぬほど苦手だった毒寿司の毒菱も回収できるようになる。ハバタクカミは後発から出すスイーパーで、寿司にダメージを与えられる。
ここに使い慣れたガラルサンダー・水オーガポンを投入。
ランクマで数戦したあとにガラルサンダーを毒テラススカーフ悪ウーラオスに変えて、無事順調に勝てるようになる。
ウガツホムラ以外を試してみよう期間
このあたり(1月21日)でメインロムが3桁に乗ったので、満足してサブロムで他の構築を試すことにする。
まずはサーバーメンバーのAceさんが使ってたマホイップ+ガチグマ+ポリ2にマホパゴスを感じて使ってみた。当初は勝てたがそのあと連敗。挑発・封印トリルのハバタクカミと連戦で死ぬほどきつかったのと、あとガチトリルの練度が足りていなかった。しばらくホムラコントロールロムとマホイップロムで分けていたが、ホムラロムがレート1800いったのに対しマホイップロムは微妙だった。
その後は順位低いロムでホムラに絞ってみるもイマイチ。1月28日からはすでに2ロムレート2000達成してるサーバーメンバーのルートさんの晴れアグロ構築を借りたが、これも連敗してしまう。
結局ウガツホムラコントロールに戻ってくる
結局この後はホムラをベースに色々弄ってみるもしっくり来ず、結局レート1800達成したというだけで、予選に先述のホムラコントロールを持っていくことにした。
今年のPJCS~WCSを通して感じたことなんですが、大会準備期間に信じるべきことは、直近のランクマや仲間大会、オフ会の成績ではありません
— テル (@terupoke9) 2023年10月6日
いくら直近の成績が良くても、好成績を出した構築をそのまま使うことはNG。絶対に避けなければいけません。… pic.twitter.com/Hddm9SSDGk
僕はこのツイートがとても大好きである。「納得感はないけどとりあえず成績は残した構築握るか」になってしまったため、反省せざるを得ない。
第一回予選本番
結果
初日分
12勝3敗←天才のそれ。予選抜けちゃうか~ってなってた
二日目分
5勝10敗←草
三日目分
10勝5敗←途中無駄に6連勝した
結果・27勝18敗・最終1488位・レート1625
途中15勝2敗でレート1650ぐらいが瞬間最高で、そこから転がり落ちた。
使用構築と反省
ホムラ+水オーガポンor悪ウーラオスで出して遠吠えビートかワイブレ・バクアによるコントロールかをやっていく構築。ホムラが初手にほぼ固定になり、不利対面したりAS下げられたりすると一気に機能停止する。構築段階でホムラを初手に出すって決めこんでた作りで、予選中に後発ホムラの選択肢が強いことに気づいた。
ディンルー・バレルはトリル対策で、バレルは対寿司(特に毒寿司)で大事な働きをする。ハバタクカミは水ウーラオス以外に行動保証がある襷が強いとサーバー内のホムラ
使いたちに推されていたので予選ギリギリで襷にした。
反省点
①コントロールの癖にS操作アグロに弱いこと。特にSブーストハバタクカミ+ウーラオスの凍える風攻めや、普通に追い風で上からドンドコ殴られるのが痛すぎた。コントロールってこういうのに一番強くなきゃダメじゃない?
②キラフロルに弱い。初手ホムラがほぼ固定化されているので、後ろにモロバレル控えさせて毒菱回収は出来てもそもそも先発キラフロルに殴られているだけで痛い
③レギュFで大流行したタケルライコ・ディンラッシャへの理解度が浅く、動きを確立できていなかった。ディンラッシャはまだしもタケルライコにはせっかく採用したご自慢のバクアでなんとかなったはず
④範囲技でのデバフが中心なのでドドゲザンがいるとキツい
⑤あとあまり関係なかったが、水オーガポンは陽気にすれば同じ数値満たせたうえで努力値が余る。ちなみに過去のオコリウーラ(これとこれ)でもこの個体を使っているので、3か月努力値を8無駄にしてたことになる。
ちなみにここまでの内容は第二回予選で惨敗したその日に書いているので一か月ぐらい空いている。ディスコードに残した呟きや会話、それに紹介したアプリに記録が残っているのがとにかく大きい。
第二回予選準備(イエカシラとカミコータス~そしてクソキショ構築へ~)
気になる二つの構築
クリスマスプレゼントで友達からもらったニーアオートマタがブルプロと予選のせいで未開封だったので、最初の2週間ぐらいはほのぼの構築考えながらずっとそちらをやっていた。
第一回予選中に見かけた中で魅力的だったものはすでにメモに残してあり、ニーアオートマタの9S編が終わったのでそこで区切りにして予選に取り組むことにした。
気になってた構築
イエッサン+テツノカシラ→先制技防ぎつつ超火力範囲技ドカーン!はとても好みのコンセプト
ぎんそう式カミコータス→眼鏡ハバタクカミ+手助けコータスで、活性眼鏡テラス手助けマジシャを目指す構築。開発者のぎんそうさんが「マホパゴスだよ」と言っていたので惚れた。コータスがジャイロボール採用で憎いハバタクカミを予想外の一撃で葬れるのも好み。
それぞれ2月6日ぐらいにニーアオートマタをやりながら仮組したもの。左のカミコータスは第一回予選前に一瞬使って即爆散した晴れホムラとガッチャンコさせたもので、右のイエカシラはイエカシラサイクルと名乗っているもの。サイクルなのに守る採用1はダメだろ。
ちなみにテツノカシラが眼鏡かけてボルトチェンジ採用している理由は、サーバー内にある「大喜利」というふざけた案自由闊達な発想から生まれる案を集うチャンネルで開催した「イエカシラ視点で辛いポケモン山手線ゲーム」で挙げられたポケモンを意識したものである。
ガオガエン、ドドゲザン、イーユイ、悪ウーラ、メタグロス、シザリガー、グレンアルマ、テツノカシラ、アイススピナーパオジアン、ディンルー、ヒスイダイケンキが挙げられた。ここでサーバーメンバーのあかさびさんが「挙げられてるポケモン、ボルチェンカシラ構築に後からイエッサン入ってきたからワイドフォースにしましたみたいなタイプのイエカシラに苦戦しそう」的なことを言ってくれて、本質情報と感じたから。眼鏡でタキオンカッターの射程が伸びるのも好みだ。
またここに挙がっているポケモンの大半が悪ウーラオスに弱い。カシラとウーラオスがどちらも中速なので追い風採用したく、また挙げられているポケモンの半分を上からワンパンする性能を持つ化身ランドロスも採用したいので、追い風役は雨トルネロスとなった。
眼鏡テツノカシラ+化身ランドロス+鉢巻ウーラオスの高火力イエカシラ
実際に回すにあたって21日に組んだのがこちら。
(トルネロスは実際はオボン)
寿司対策は鉢巻ウーラオスに気合を入れてもらうとして、ラスト1枠に求めることが
①悪タイプへの打点としてとりあえずフェアリーが欲しい
②悪技を受けるポケモンとしてとりあえずフェアリーが欲しい
③イエッサンのエスパー技を捨ててマジカルシャインにしたくないのでとりあえずフェアリーが欲しい
④せっかくイエッサンがトリル入れるから素早くない高火力アタッカーが欲しい
の4つの需要にどんぴしゃで当てはまるニンフィアが採用された。霊獣ラブトロスも候補だったが厳選が無理だし春の嵐は外すので接地していてサイコフィールドの恩恵を受けられるのでニンフィアになった。
そこそこ調子よく勝ってきたが、レギュFで復活を遂げたディンルーに何もできないので解散しようとする。しかしサーバーメンバーたちからウーラオスとニンフィアの立ち回りでなんとかなると諭され、実際なんとかなることもあったので耐えた。眼鏡カシラと鉢巻ウーラオスが相手のダメージ感覚を狂わせることが多く勝ちを拾え、とりあえず3桁到達。
ぎんそう式カミコータス考察
ある程度めどが立ったのでサブロムでぎんそう式カミコータスを試すことにした。ブリムオン以外をベースにサポートと高火力アタッカーを組み合わせていく上からアグロで、ワイドフォースやトリックルームが刺さりそうなら逆にブリムオンを軸に攻め立てていく。アグロ・トリルの両方でイエッサン・ウーラオス・コータス・オーガポンが状況に合わせて活躍してくれる、有機的で非常に良い構築に仕上がったと我ながら満足。
ランクマでも5桁からとはいえ8連勝するなどの快挙もあった。一方で少し崩れたらとても弱く負ける時は負ける構築でもあり、その後は負けが先行し続けてあっという間に5桁に戻ってきた。
反省点としては、
①ぎんそうさんの構築からだいぶ形を変えたのでコータスの物理技がハバタクカミを破壊したことは1回しかなく、それ以外は物理だったせいで負けた試合の方が多い。ボディプレ熱風の方が良さそう
②ぎんそうさんの構築からハバタクカミを控え目→臆病にした。ミラーや対パオジアンや対スカーフウーラオスで最速じゃないと初手で自己紹介するのが嫌だったから。結果上から殴る力は増したが火力は大幅に減りマホパゴスじゃなくなった
③上から雑にドンドコ攻めていけるには行けるが、脆いので、崩れないように意外と繊細なプレイが求められる。よって連敗しやすい
イエカシラに軸足を置きつつ色々な構築を試す
これらの欠点が気になり、イエカシラのほうが魅力的に感じたので解散することにした。
18日以降は他にもイエカシラ+トリルエルフーン+鉄球レジドラゴ、Sブーストハバタクカミ+眼鏡イーユイ、雨ブリジュラス、その他思いついた一点読みクソキショコンボなど色々試したがどれもしっくり来ず、なんだか先月と同じ末路(納得感はないが構築もないので長いこと使ったやつをとりあえず握る)になりそうだった。
直前にとてつもなくキツい構築が流行り始める→対策を考えるも迷走→イエカシラを勇気の解散
そんな2月の終盤、ランクマでイエカシラが全く勝てなくなり5桁~5000位をうろちょろするようになる。原因は、第一回予選の勝ち抜け構築の情報が4桁帯にも広まってきて、ハバタクカミ・ウーラオス・ゴリランダー・タケルライコの4匹を入れたスタンパが猛威を振るい始めたこと。
そしてこの構築、僕のイエカシラにぶっ刺さるのである。全く勝てない。この4匹だけでも辛いのに、取り巻きもみんなクソ強い。
これはマズいと思い、2月28日にサーバーメンバーのmizuさんに頼んでこの4匹を入れたスタンを使ってもらいスパーリングをお願いした。結果、同席してアドバイスをしてくださったメンバーとの共通見解として「やばいムーブをしないと勝てない」という結論になってしまった。
そこで対策を考案することに。
①ランクマでよく遭遇する初手はハバタクカミ+タケルライコ。凍える風・バークアウト・エレキネットで徹底的に潰しに来る
③イエッサンで守りつつテツノカシラのワイドフォースをぶつけたいが裏にゴリランダーが絶対いるので無理
これらの要素から、「トルネロス+タケルライコにテラスタルや守るをされないし裏からゴリランダーが出てこない物理高火力ポケモンで地震」の案が思い浮かぶ。地面テラスとかを絡めれば隣のハバタクカミも倒せて嬉しいだろう。
案①カイリュー→昔使ってた。威嚇対策は精神力があるので鉢巻を持たせられる→ドラゴン技警戒してライコがテラスしそうでボツ
案②チヲハウハネ→一緒に考えてたケオケオさん考案。カミウーラで来られたとしても出会いがしらや格闘悪半減があって偉く、元々Aが高いのでクリチャ持たせられる→カミ+何かで来るとフェアリー弱点が足を引っ張る
案③イイネイヌ→特性に威嚇対策がデフォでついてるので持ち物に自由度がある。特殊の気になる貧弱さが課題
案④テツノイワオ→パワフルエッジのおかげで守られないのが魅力。Sも速いので追い風パワフルエッジの選択肢もあるのもよい。
テツノイワオを素早いウーラオスと言い張って、テツノイワオを採用することにした。素早さ124がとてつもなく偉かったが、鉢巻でも火力が足りず、ウーラオスだったらなあという場面がいっぱいあったし、カミウーラゴリラライコがカミライコで出してくれなくて初見殺しコンボも決まらなかった。ランクマで1勝6敗。
これにより、2月28日(というか日付跨いで29日)の深夜に、まさかの100戦以上戦ったイエカシラ構築を解散する運びとなった。
前日に構築を考える(イイネイヌ軸)
では前日にどんな構築を? となるわけだが、先ほどの初見殺し地震の考察が伏線である。
ハバタクカミ、ウーラオス、タケルライコ、ゴリランダー、それとよく一緒にいるガオガエン、水オーガポン…………
地面技採用のイイネイヌで大体カモれないか?
というわけで、まさかのフルアタイイネイヌの考察が始まった。
技は毒づき、ドレパン、はたき落とすは流石に欲しい。で、ライコを殴る初見殺しの地面技は10万馬力。耐性的にシナジーはないけどテラスは地面。
ハバタクカミと戦うことを考えるとフルアタを活かしてチョッキにしたいが、ガエンゴリラをカモるには猫だましで止まるのは不適切。よって隠密マントを採用することにした。そしてタケルライコをカモるためには、準速75族を抜けるようにSにがっつり振り、絶妙に足りない技威力のためにAもがっつり振らなければならない。
耐久低すぎだろ……。
となったので、その相方として、デバフ役のSブーストウネルミナモを採用することにした。コントロールのウガツホムラと技はなんぼも変わらないが、ウガツホムラに比べて火力耐性耐久は弱いがとにかく素早く、イイネイヌにとって辛い化身ランドロスの上をこごえるかぜをされても取れる。
参考にしたのはこちら
デバフ&状態異常+瞑想タケラ
— cona (@cona_5757) 2024年2月5日
構築すげえ好みではあるんだけど別に強くはなかったから本戦までにもうちょい良いの考えたい ミナモのアイデアをくれたミゲルさんに感謝 pic.twitter.com/7bfYzlvnvY
こうして深夜テンション(2月29日午前4時)で生み出されたのがこれ。
で、一晩明けて冷静になると、Sブーストデバフミナモの元ネタで採用されてた瞑想食べ残しタケルライコのほうが絶対強いと気づく。
ハバタクカミは適当に入れた。ハバタクカミのラスト技1枠はパワージェムが好みだが、キツそうな化身ランドロス対策に苦肉の凍える風。ウーラオスは2月中2つの構築で鉢巻を使い続けてこれがいないと寿司に勝てない体になったから。
だがなんやかんや①意地ラオスだとSが足りない②ディンラッシャに挑発入れたい、の二つの面から炎オーガポンを採用した。
これでランクマッチを回してみたところ、7000位ぐらいから13勝8敗とイマイチ。
負け試合は、デビュー戦の対オタチの敗北の印象があるがそれは別として、ハバタクカミ+ウーラオスor化身ランドロスによるものだった。SブーストハバタクカミがSブーストウネルミナモより素早いので凍える風なりフェアリー技なりで崩してくる。そこにウーラオスや化身ランドロスのような速めの高火力ポケモンが殴りかかってきてこちらの初手が破壊されるのである。
ラスト1枠の考察→霊獣トルネロスにたどり着く
そこでなんとなくイマイチだった炎オーガポンの枠を変えることにした。
この枠に求める条件
①化身ランドロスをテラス関係なくワンパン
②化身ランドロスの大地熱砂を一回は耐える
③ハバタクカミに凍える風されても化身ランドロスより素早い
④ハバタクカミ+ウーラオスの形もケアできる
⑤モロバレルをケアできる
この条件に当てはまるのを思いついた順に書くと、
眼鏡ラブトロス→ハバタクカミから持ち物を奪って役割被るのが良くない
草オーガポン→テラス切ってよいのなら良さそう。等倍高火力でランドロス殴りに来ましたとしか見えないので毒テラスを切られかねないのが怖い。
そうなると(隠密マントはイイネイヌが使ってるので)クリアチャーム+氷テラバが候補に挙がってくる。
氷テラスガブリアス→カミライコのパターンで地面技をぶっ放せるのが偉いがウーラオスを倒せない
氷テラスドラパルト→クリアチャームがいらないのがとても良い。ウーラオスを出されたら珠流星群。仮に相手のハバタクカミがSブエナじゃなかったらシャドーボールで殴れちゃったりもする。このドラパルトが結論かと思いきや、なんとこの見た目とタイプで挑発を覚えないためモロバレルをケアできない。ハバタクカミは覚えるのになんでだ×××と、とてつもない悪態が記録されていた。
そうした末に、一つの結論にたどり着く。
霊獣トルネロスである。
腕を組んでいる方のトルネロスはランクバトルでも予選でも大暴れしているが、一方フォルムチェンジしたこちらはというと、なんとこの種族値で、使用率は150位圏外だ。
しかしこの霊獣トルネロスが、今回の構築の最後のピースとしてピッタリ当てはまる
②C110と最低限あり、控え目にできるので火力も盛れる
③控え目からある程度C努力値削っても氷テラス凍える風で多少耐久に振った化身ランドロスを持ち物無し(クリアチャームが持てる)でワンパン
④D4ウーラオスも持ち物無し(クリアチャームが持てる)エアスラッシュでワンパン
⑤氷テラバではなく凍える風なのでテラスタルしなくても働く
⑥一致打点でモロバレルの弱点を突ける
⑦挑発も覚える
⑧ついでにこの構築に足りてなかった追い風まで覚える
⑨構築のラストピースとして歪みをすべて押し付けてるのに採用技が霊獣トルネロスを自然に強く使える
という、これ以上ないほどの適役だったのだ。
こうして3月1日午前2時に構築が完成し、無事エントリーしたのであった。
試運転しないでエントリーしたが一応1200位ぐらいのロムで練習したところ2連勝で最終三桁に滑り込めたので、良い構築ができたな~とウキウキしていた。
第二回予選本番
結果
初日分
11勝4敗←ド定番の勝敗だがレート1586と渋い。初日潜るのは良くないのかな
二日目分
9勝6敗←あまりよくない。最終日分は10~12勝ち越しは必要になる
三日目分
5勝10敗←論外
結果・25勝20敗・レートとか順位はもはやどうでもいい
今回は幸運にも水曜日~日曜日まで休みだったので気合を入れて挑めたが、結果は全然ダメだった。バトル外の反省点として、初日のレートが想像よりもかなり渋い。実際初日に潜った10勝2敗のうち1520以上と当たったのはゼロだった。
使用構築と反省
環境にいるスタンパメンバーのほとんどにイイネイヌが強いと気づいたことから生まれた地面テラスイイネイヌ軸のスタンパ。イイネイヌが脆弱なのでウネルミナモで補い、陣形の崩れた相手をライコゴリラカミで詰めていく。場合によってはミナモ+カミでハバタクカミの耐久を補いながら眼鏡火力をぶっぱしていく。
霊獣トルネロスは化身ランドロス+ハバタクカミやモロバレルの対策だったが、それらが環境に多いのはもちろん、構築の歪みを一身に押し付けたのでS操作が欲しい時などに選出したため、選出率は71%で3位。初手でランドロスを凍える風で倒してイージーウィンできたのは1回だけだったが、サイクルして隙を作って凍える風して倒す、という働きもしてくれた。
反省点
①構築の練度が低い→当初は化身ランドロス入りに対してはウネルミナモ+霊獣トルネロスで出す予定だったが、ミナモがS下げてもランドロスより速い上に一致抜群突ける、トルネロスが明らかに分けわからんから警戒する、の二つの要素から、テラスタルや初手守るをしてきてテラス凍える風初見殺しが決まらない試合が3つぐらいあった。途中からイイネイヌ+トルネロスにしてランドロスを引くに引けない感じにする立ち回りに変えた
②イイネイヌ+トルネロスはそれはそれで2匹とも脆弱だった。ハバタクカミがSブエナじゃくて眼鏡、ウーラオスが鉢巻、初手炎オーガポンなどでサクっと初手に何もできず倒されて負けた試合が5つぐらいあった
③ウネルミナモが素早いのは偉かったが、ハバタクカミに一致弱点突かれるのがホムラと違ってやりにくい
④影響した試合は多分ないが、ウネルミナモの個体値がワイブレ使うのに0のままだった
⑤初手悪戯追い風+高火力にあっさり押し切られる
⑥クリアチャーム・隠密マント・フェアリーテラスタルのどれかを備えた合体寿司に弱い(合体寿司マッチが2回だけだったので運良かった)
⑦レジスチルとかもキツかった
100戦以上使って磨いたイエカシラを前日に投げ捨てる暴挙に出たし、そうして出来上がった構築で挑んだ結果は散々なものだったが、スタンのほとんどにイイネイヌが強い、ラストピースの多数の条件にドンピシャで当てはまるポケモンを発掘した、など楽しい体験がたくさんできた。直前に急いで詰めて考えたからこそたどり着けたことだと思うので、一つ自分のステップアップになったと思う。最終レートはダブル初心者のころ未満だけどね。
さいごに
対して実力も考察力もないし結果も出してない、自分語り日記のこんな記事をここまで読んでくださりありがとうございました。「イイネイヌからトルネロス」までの流れだけ読んだよってだけでもとても嬉しいです。
第三回編に続く
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