小林のポケモンブログ

主にポケモンの構築記事・考察のブログです。基本的に投稿頻度は少ないです。ソード・シールドでは今のところダブルバトルメインでやっています。

【S16ダブル907位・2024第三回予選413位】守る無し追い風アグロ【予選振り返り第三回編】

 

はじめに

まずは第一回・第二回編をご紹介。

 

kobayasisinn.hatenablog.com

 

↑の記事は第二回予選が終わった直後に書いたものでした。今は第三回予選が終わった直後です。タイトルの通り余裕で予選落ちしました。おかしいな……上の記事書いてる時は第三回で抜けてるつもりだったんだけどな……。

 

それはそれとして使った構築は気に入っているので、空き巣ランクマで無理やり最終三桁に滑り込んで見栄えを整えてから構築記事として出すことにしました。構築経緯を中心に、第三回予選の思い出や取り組みも書いてます。

 

以下常体。

 

 

構築経緯

構築経緯の最初にも出来上がった構築画像貼ってもらえると見やすいって言われたので貼ることにした。レンタルコードは残ってないかも。

ハバタクカミ・ウーラオス・タケルライコ・ゴリランダーを考察する

第一回予選が終わったあたりから、タケルライコが再び評価を爆上げしてきた。ブルプロの時は「威力70に剣盾ゴリランダーの幻想を追いかけてた」「迅雷が思ったより威力出ない」「結局不意打ちだから弱い」と前評判に対して私は散々な評価を下していたし、実際ブルプロで苦しめられることはあまりなかった。

だがどうだろう、実際はランクマと予選でタケルライコが猛威を振るいまくっていた

そのせいで第二回予選は前日に構築を変えることになり、結果も散々であった。

そういうわけで、まずは直前構築変更の元凶である、ハバタクカミ・ウーラオス・ゴリランダー・タケルライコの4匹を組み込んだ構築を作ることにした。

色々考えた結果、ハバタクカミ・ウーラオスの組み合わせの出力を上げるためにSブースト凍える風ハバタクカミ・鉢巻ウーラオスとした。タケルライコは食べ残しかチョッキで迷ったが、ゴリランダーにチョッキを持たせたいので食べ残しにした。残り2枠についてはランクマで遭遇したこの4匹入りの構築を見返した結果、アタッカー2枚(パオジアン+化身ランドロス、炎オーガポン+化身ランドロスなど)、またはアタッカー+ガオガエンの組み合わせが多かったので、ガオガエンは採用した。全体的にS操作がないのでエルフーンを採用。追い風ミラーを見越した綿胞子、迅雷読み変化技を咎めるアンコールのシナジーに期待した。実際はトルネロスガオガエンと2回遭遇したのでトルネロスが良かったかも。

実際使ってみると難しく、凍える風を外すと終わる、流行しまくったキュウコンフリーザー+ヒスイウインディに弱い、色々小癪な対策入れたけどモロバレルに弱すぎ(ミガワリさんに指摘された)、後発パオジアンに弱すぎ化身ランドロスが辛い、などが弱点が多かった。特にSブースト凍える風は使われている時は最強に見えたが、使う側に回ると隠密マント・クリアチャーム・負けん気・外しなどがとても辛い

 

そういうわけでこの構築を一旦わきに置いて、新しい構築を模索した。

 

エンジョイ!

『寿エンパイア』という寿司バトル漫画にはまったので寿司を握ることにした。

うろ覚えだが、

ヘイラッシャ(鈍感隠密・妖テラス、ウェブタ・いっちょあがり・地震・守る)

シャリタツ(スカーフ、濁流・流星群・テラバ・こごかぜ)

ハバタクカミ(眼鏡CS、シャドボ・ムンフォ・マジシャ・パワージェム)

悪ウーラオス(霊テラス鉢巻、インファ強打不意打ちとんぼ)

エルフーン(霊テラス襷、追い風・ムンフォ・綿胞子・アンコール)

翡翠ウインディ(意地っぱりクリチャ、岩雪崩・フレドラ・神速・守る)

とかだった気がする。

めちゃくちゃ弱かった。後発ヘイラッシャのテラスタルがキモなのに、先発ウーラオスがしょっちゅうテラスタルを切り、相手のゴリランダー・悪ウーラオス・タケルライコに負けまくった。

 

猫だましひっかけエルフーンアグロ

寿司のサブギミックとして採用した隠密マントエルフーン・霊テラス鉢巻ウーラオス・控え目眼鏡ハバタクカミ、の3匹の組み合わせが強かったので、そちらを軸に組むことにした。

この3匹のコンセプトはエルフーン+ハバタクカミor霊テラスウーラオスで出し、相手がどちらに猫騙ししてきても追い風+拘り高火力をぶち込んで初手からアドを取れる、というもの。

依然流行していた雪パに弱かったのでエンジョイからヒスイウインディを流用。ガオガエンと違ってカイリューを睨めてるのがお洒落ポイント。苦手なモロバレルは化身ランドロスサイコキネシスを仕込めば汎用の範囲で予想外の一撃で倒せることに気づいたので化身ランドロスを採用。

ラスト1枠については、

①トリル対策になる

モロバレルに強い

③パオジアンを睨める

を求めた。サーバーメンバーのケヤキさんから草食ヒスイヌメルゴンを薦められ、自分ではHDチョッキバウッツェルが思いついたが、仮構築のためにこんな怪しげなポケモンを育成したくないので、エルフーンの技を少し弄って(綿胞子→ミストフィールド)トリルに嫌がらせできるようにしてからチョッキテツノカイナを入れた。その結果、それなら別にワイドフォースに素で弱いテツノカイナじゃなくてヒードランで良いなということになり、チョッキヒードランを入れた。

ランクマで回してみたところ、4桁後半~5桁でも全然勝てず、5勝11敗と大きく負け越した。軸のエルフーン・悪ウーラオス・ハバタクカミと、これらが辛い特殊に対して広く見れるチョッキヒードランはとても良い感じだった。一方で、御覧の通り(日本晴れで対策した風を装っているが)水の一貫がすさまじく、特に水ウーラオス・水オーガポンが辛い。また素で抜いてるのがハバタクカミだけな上に地面技でかなりワンパンしてくる追い風ミラーの化身ランドロスもかなり辛い。またパオジアンも辛い印象を受けた。

 

そこで軸の3匹に感触の良いヒードランを加えた合わせて4匹を続投し、残り2枠を考えていくことにする

 

守る無し追い風アグロ

5枠目に求めた条件は、

①パオジアンと水ウーラオスに強い

②化身ランドロスに弱くない(地面技に受け出しできる)

③追い風に頼り過ぎなのでS操作できるようにしたい

これで最初に思い浮かんだのがゴツメクレセリアで、次いで思い浮かんだのがゴツメギャラドスだった。

両者の要素を色々比較した結果、どっちもどっちという結論に至ったので、とりあえずクレセリアは手元にいるから新規でギャラドスを育てることにした。

 

ラスト1枠については、現状のメンバーで対処しにくいトルネロス+よくあるアタッカーの並びへの対策を考えることにした。対策の方向性としては色々あるが、エルフーンと並べて追い風しながらトルネロスをワンパンできるポケモンを模索する。トルネロスワンパン選手権開催だ!

条件

①初手でエルフーンと並べる
②相手の初手トルネロスが引きたがらない・テラスしたがらない
③相手のトルネロスは無補正H252B212(自分で使うとしたらこれになるから)
④鉢巻・眼鏡使用不可
⑤テラスタル使用可能
エルフーンの技構成は追い風ミスフィ日本晴れムンフォ。選手権参加ポケモントルネロスより速いなら何かエルフーンもできるが基本追い風することになりそう
⑦命中は安定が望ましい

こうした条件に当てはまるポケモンとして、クリチャ岩テラスイダイナキバ(エッジ・諸刃採用)、命の珠を持たせたポリゴンZサーフゴーラティオス(電気テラスor氷テラス)、などが思いついた。ラティオスが素早いし浮いてるし化身ランドロス・水ウーラオスを上からワンパンできるしでとても魅力的に感じたが、氷テラスタルが弱いのは氷テラス霊獣トルネロスで知ってるので踏み込めなかった。今思うと結局水ウーラオスと化身ランドロスは最後まで重かったのでラティオスでも良かったかもしれない。

これらの候補を考察した後、急に降ってきたのがパワフルハーブ+エレクトロビームのブリジュラスだった。元々Cが高く、効果抜群で高火力な上に放つ前にCが上がるから実質眼鏡。テラスタルもいらず、頑丈にすれば襷も要らないため後発追い風アタッカーとしても良い働きができる。

というわけで、ラスト1枠にブリジュラスを放り込み、それぞれを強く使える技と持ち物にした結果、構築が完成した。

ダブルバトル最強技の守るがないというとんでもない構築になってしまった。出来上がった瞬間頭を抱えたが、実はこれはある意味で僕が予選抜けを目指して握るのにぴったりの構築である。

①隠密マント・霊テラスによる猫だまし透かし、ミストフィールドによるワイドフォース・グラススライダー・キノコの胞子の弱体化など、相手の強い動きを止める初見殺し要素が多くある

②鉢巻と眼鏡とパワフルハーブ技の出力が高いため、相手が何か隙を見せたり読み間違えたり初見殺しに引っかかった瞬間、一気に勝負を決める一撃を叩き込める

つまり、相手の隙・びっくりを生み出しやすく、そこに叩き込む一撃が出力が高くて強力、ということになる。予選を抜けるには強者たちとどこかで戦わなければならないため、実力が足りない自分が予選を勝ち抜けるにはこうした「まぐれ勝ち」の要素を組み込むのが正しいのである。

構築名は、偶然守るがなくて面白いので、守る無し追い風アグロとする。

 

個体解説

エルフーン

S→最速ウーラオス抜き

残り→HBっぽくしてウーラオスに強くする

この記事で最初に紹介したカミウーラゴリラライコで使った個体。この時は悪ウーラオスの暗黒強打が一貫するのを解決するために育成したため、ウーラオスに受け出しすることを意識した育成になっている。

隠密マントは猫だまし対策。ついでに凍える風やバークアウトの対策になるかもと期待していたが、効果があったかは微妙。猫対策としては最高に働いた。

追い風は確定で、ムンフォもウーラオスやタケルライコやパオジアンといった苦手な相手を殴れるので確定。

ミストフィールドについては、ゴリランダーのグラススライダーでハバタクカミが倒される、ワイドフォースをチョッキヒードランが受けられない、モロバレルドレディアが永遠にうざい、あたりを解決するために採用した。竜技半減については、ブリジュラスミラーで相手だけがテラスタルを切っている時に役に立つことはあった。初見殺し要素。

日本晴れはハバタクカミの火力を底上げし、かつ相手から天候や水技の威力を奪うために採用。3月半ばに流行していた雪パはキュウコンフリーザー・水オーガポンあたりが晴れでかなり機能停止する。これはとても強かったが、タケルライコを倒すためにハバタクカミの火力を底上げするべく日本晴れをしたらタケルライコにタダ乗りされる、という事件が多発した。初見殺し要素。

構築の屋台骨で、これが上手に働いてくれないと始まらない。ミストフィールドはワイドフォース系の対策として採用したため、ガチトリルにも選出する。全体的に中速ばかりになったため、追い風中に試合を決めるか、もう一回追い風するかを意識しなければならない。

龍テラスは炎オーガポンなどの炎タイプを意識しつつウーラオスに抜群を突かれないタイプを選んだが、有効に働くことはなかった。水とかで良かったね。

ハバタクカミ

色々普通の眼鏡ハバタクカミだが、控え目CSぶっぱは今は一周まわってそんなにいないと思う。眼鏡ハバタクカミを日本晴れで強化するならSブーストできる臆病の方が普通は強いが、テラスムンフォでH252D4イエッサン♀を一撃で倒せる確率ががっつり変わってくるので思い切って控え目にした。S操作は追い風にゆだねる。

眼鏡ハバタクカミの最後の1枠は特徴が出る所だが、今回はパワージェムにした。ガオガエン、炎オーガポンあたりを意識している。特に炎オーガポンを大体ワンパンできるのが強いクレセリア+炎オーガポン、のような組み合わせに対し、特化眼鏡パワージェム+特化鉢巻暗黒強打で、相手に何もさせず2匹を吹き飛ばすことが可能。

 

悪ウーラオス

普通の鉢巻ウーラオス。テラスタルは当然毒や鋼や悪の方が絶対に強いが、猫だましを透かすためだけに霊テラスにした。一応カイリューの神速を透かせる等の利点もあるが、神速を透かしたいカイリューがいる構築には不意打ちを持つ悪ウーラオスやパオジアンがいるので利点としては微妙なところ。

相手が猫騙しをエルフーンにすることが多かったため、無駄にゴーストテラスを切る→後ろがテラスタル使えないし相手がはたき落とすや不意打ちをしてくるしでウーラオスが動かしにくい、みたいなシチュエーションが多くあった。しかしやはり霊テラスで相手の猫騙しを透かして鉢巻火力をぶち込む瞬間は快感である。特化鉢巻インファイトは威嚇込みでも大体のガオガエンをワンパンできるのもかみ合いが良い。

とんぼがえりは、相手の初手水オーガポン・パオジアンに対し、追い風と組み合わせることで様子見できるのが良かった。これでとんぼがえりの引き先として水オーガポン・パオジアンに強いのがいればなおよかったが、構築段階でそこまで考えられなかった。

毒突きは死ぬほどキツい妖テラスタケルライコへの貴重な打点として採用したが、ランクマで滅多に使わず予選で使った回数もゼロだった。そもそもライコ入りの構築は、ウーラオスを迅雷で倒すためになんとしても削りを入れるなり火力を上げるなりするため、毒突きをぶち込めるシチュエーションは少ない。こんなことなら不意打ちを採用しておけばよかったと考える。追い風が切れた状態でお互いラス1の削れたハバタクカミ・削れた化身ランドロスと対面して負けることが予選で合計2回か3回あった。これ勝ってれば予選抜けれたぐらいのレートだったんだよな~。と負け惜しみをしておこうとしたが、不意打ちがないおかげで思い切ったチンパンプレイができて結果相手の読みから外れて勝ち、みたいな試合もあった気がするので、どちらにしても予選落ちしていた。

 

ちなみにここまで紹介した軸の3匹は、予選・ランクマともに選出率が96%を超えている

 

ヒードラン

S→追い風で最速ハバタクカミ抜き

残りHC→Cは11nまで削った。

予選期間中何度かサーバーメンバーのさんぽすたーさんが「ヒードランはいいぞ」と布教していたが、実際に使ってみると確かにかゆい所に手が届いて使いやすかった

ガチグマ入り以外のトリル(イエッサン、グレンアルマ、ブリムオン、コータスあたり)や、ランドロス・ウネルミナモ以外の特殊ポケモン(ハバタクカミ、イーユイ、タケルライコ、サーフゴー)に強く、環境を広く見ることができる。特にハバタクカミ・イーユイの組み合わせは対策困難であり、そこにこいつを1匹選出するだけで楽に立ち回れるようになるのは良かった。それでさらにトリル対策も出来るのだから偉いものである。

技はおおむね普通で、飛行テラスを採用。地面・格闘を受けられるようになり、テラバーストでウーラオスをワンパンできるようになる。

 

ギャラドス

S→追い風でハバタクカミを抜くついでに最速ドラパルトも抜き、そうすると偶然役割対象になりそうな準速スカーフ霊獣ランドロスと同速になった。

残りHB。

構築の歪みを引き受けたポケモン。ウーラオス、パオジアン、ゴリランダー、ガオガエン、ヒスイガチグマ、炎オーガポン、ランドロスあたりを対策するために採用し、そこを意識した型にした。水オーガポンは鉢巻ウーラオスで気合で倒すのが日常になっているのであまり意識できておらず、威嚇でAを下げたところで何もできない型になっている。

技は採用理由のS操作は電磁波を選択した。相手2匹をSダウン出来る上にランドロスや襷持ちに嫌がらせ出来る凍える風、命中安定で地面・電気タイプにも効く怖い顔、などの候補もあった。ハバタクカミのSを半減してアイアンヘッドをしたかったのと、ギャラドスを選出した時はサイクルになる可能性があり交代されてもS操作が残るようにしたかったので電磁波にした。とはいえこれらは言い訳で、ぶっちゃけ麻痺ワンチャンに期待していた。

ガチグマやランドロスに選出して殴れなかったら意味ないので滝登り、電磁波採用して対ハバタクカミと噛みあうアイアンヘッドをチョイス。残り1枠はモロバレル、ドブベトンあたりを意識して挑発を採用した。

水ウーラオス対策を名乗りながら水ウーラオスをまともに殴れないが、威嚇・ゴツメ・電磁波でかなりの嫌がらせをできると判断し、水ウーラオス対策と言い張れる。テラスタルは水ウーラオスだと思って選出したら悪ラオスだった、という時のためにフェアリー。一度も使わなかった。

物理受けギャラドスはパオジアン・ウーラオス・ゴリランダー・ガオガエンランドロス・ハバタクカミあたりを入れたレギュレーションFのスタンパに対して非常に強く嫌がらせができ、良いポケモンだと思った。ここで問題なのが、こうしたスタンパにレギュレーションFからタケルライコが登場したこと。物理受けギャラドスはびっくりするほどタケルライコに何もできない。先制技スタンに、高耐久高火力で特殊電気先制技持ちが現れたのは、とてつもない革命だっただろう。

 

ブリジュラス

構築の歪みを引き受けたポケモンその2。メテオビームと流星群が非常に心臓に悪い。

役割はトルネロス入りの追い風ミラーエルフーンと一緒に出し、エルフーンを倒すための木枯らし嵐を誘いつつ、追い風エレクトロビームで吹っ飛ばして追い風させずにトルネロスをワンパンする。追い風してきたとしてもそれはそれで相手から木枯らし嵐や2回目の追い風の選択肢を奪えているので悪くない。襷だったら泣くトルネロスが油断して追い風しないことはかなり多く、追い風アグロミラーでこちらだけ追い風をできる展開を何度も作ってくれた。

パワフルハーブを使うまでは高火力・広範囲の素晴らしいアタッカーになるが、一度パワフルハーブを使ってしまうと鋼・竜しか打点がないうんちアタッカーが出来上がってしまう点が注意。Cが上がっても持ち腐れやんけ!

 

選出

基本①

先発エルフーン+悪ウーラオス、後発ハバタクカミ+刺さってるの

追い風ミラーじゃない(または全体的に悪ウーラより遅い)、パオジアン系の先制技スタンの時に選出

相手の初手を見てから動きを決めるが、多いパターンは以下の2つ

①追い風+霊テラス強打orインファ→Sブハバタクカミ、猫だまし持ち、カイリューが先発、その他追い風でウーラオスが上から動ける先発

②追い風+とんぼ返り→水オーガポンや悪ウーラオスやパオジアンがいる時。鉢巻トンボで水オーガポンが飛んだら爆アド

裏の中速については、大体がヒードラン(相手にハバタクカミやライコがよくいる)で、たまにギャラドス(相手が物理主体)やブリジュラス(ヒードランギャラドスも刺さりが微妙)と言った感じ

 

基本②

先発エルフーン+ハバタクカミ、後発悪ウーラオス+刺さってるの

追い風ミラーでかつ相手が全体的にウーラオスより速い時、オーロンゲ入り、トドロクツキ入り、雪パなど

追い風入れてもウーラオスが動かしにくそうな相手にはハバタクカミとエルフーンを重ねる。相手が初手追い風選出じゃない、雪選出、などの時は日本晴れ高火力を叩き込む。

 

対トリル①

先発ハバタクカミ+悪ウーラオス、後発エルフーンorヒードランorギャラドス

クレセリア系のトリルにはこちらが多い。眼鏡・鉢巻を駆使して相手のテラスタルを気合で読んでトリルを阻止する。イエブリ系にもこちらで出すことがあり、テラスムンフォでこの指イエッサンが80%以上の確率で落ちて、鉢巻強打でブリムオンやグレンアルマやクレセリアを倒せる。トリル役が油断してテラスタルを切らないから気持ちよく勝てる。炎オーガポン+クレセリアも、特化眼鏡パワージェムが大抵の炎オーガポンをワンパンできるので油断してテラスタルしてないクレセリアを鉢巻暗黒強打で倒せる。

ちょくちょく見かけるヤミラミ+ガラルファイヤー+キュワワーにもこの選出をする。猫だまし・毒テラス・光の壁をケアするために、マジシャ+霊テラス強打をガラルファイヤーに集中することが多かった。大抵これで何とかなりランクマでは3戦3勝したが、予選では魂の大一番でレート1701の相手がランクマの4桁たちと違う動きをしてきて負けて予選抜けの目が完全につぶれた。トラウマ。

 

対トリル②

先発エルフーンヒードラン、後発ハバタクカミ+悪ウーラオス

サイコフィールド系、コータス系のトリルにはこちらの選出をすることが多い。ブリムオンとコータスをチョッキヒードランミストフィールドで封殺する。

ミストフィールドはドレコー対策にもなっている(ドレコーと何回かマッチングして一度も選出されなかったが)。

エルレイド入り・ガチグマ入りが鬼門であり、エルレイド入りには相手の初手ごとの動きを決定できたように思い込んでいたが、エルレイドの特殊耐久が高過ぎて実際は全くそんなことはなかった。

ちなみにイエブリと対面した場合、当初は指トリルに最大アドが取れる熱風+日本晴れを選んでいたが、相手視点ではブリムオンでテラス切ればイエブリ両方が耐えるので、テラスワイフォ+トリックルームで全く問題がないため、ミストフィールドする前にエルフーンが倒されて負けてしまった。ちゃんと初手からミストフィールドを選ぼう!

 

トルネロス入り

先発エルフーン+ブリジュラス、後発ウーラオス+ハバタクカミ

追い風ミラーをするとこちらは中速・中耐久や、最速じゃないのに耐久無振りのハバタクカミ、というのばかりなので負けやすい。そこで相手に追い風をさせないことが重要であり、そのためのブリジュラスである。トルネロスをワンパンすることで一方的に追い風状態で殴ることができる。追い風されたらそれはそれでエルフーンが生き残るので、日本晴れを駆使ししてなんとか相手のスカーフ水ウーラオスを止めたい。こんなことやっているので、実際の勝率はそんな良くない。トルネロスランドロス・ブリジュラス・ウーラオス、みたいな並びが3月後半から多くなり、それらがとても辛い。

 

構築振り返り

相手に崩されると耐久力がないので脆弱だが、逆に相手を崩しやすい・相手が崩れやすいという、格上食いがしやすい中々気に入った構築になった。

環境最強の一角に君臨する構築がタケルライコ+ウーラオス・パオジアンであり、耐久振りしてない追い風軸で先制技に弱い・ヒードランギャラドスの両方に対応される、ということで、スタン系統にはめっぽう弱かった。また追い風ミラーも苦手で3月になって復権した水ウーラオスにも弱いと、環境にはあまり刺さってなかった印象である。とはいえそうした構築相手にも勝ちはある程度もぎ取っており、相手が崩れやすく、そして崩したら押し込みやすい、というコンセプトがしっかり働いた場面もあったので良かった。

 

第三回予選結果

初日分

8勝7敗←もう予選抜け無理じゃん

二日目分

10勝5敗←1日目に比べたらマシだけど11勝4敗を3日繰り返すのが予選抜け目安だからなあ

三日目分

11勝4敗←最終日としてはまあまあ

最高レート1699、最終レート1781、最終413位

地獄みたいな初日・二日目の成績だし3日目も結果は11勝4敗だったが、実は三日目にドラマがあった

というのも二日目は最後4連勝で終えており、三日目はそこからさらに同じようなレート相手に10勝2敗でレート1691まで来ていたのである。そう、最後の3戦を3連勝すれば、予選抜けだったのだ。初日に8勝7敗した時点で絶望で、二日目の10勝5敗が追い打ちだったが、なんと予選抜けの夢が見れる位置まで逆転できたのだ。結果底から1勝2敗でレート1700タッチすらできなかったのだが、最後の最後にとても良い夢が見れて楽しかった。

 

PJCS2024予選全体を振り返って

はっきりいって、満足いく結果は何一つとして得られなかった

今年は最初から予選抜けや勝ちを目指すディスコードコミュニティに参加し、そこで多くの人からアドバイスをもらいつついろいろやってきたのだ。時間・金・精神力と言ったリソースも3か月の長いスパンにわたってポケモンに注いでおり、ずっと精神的にも生活的にも不安定な三ヶ月であった。それだけやっても、予選抜けどころかレート1700タッチすらできないという去年すらもはるかに下回る結果であり、正直これを書いている今も「あ~あアホクサ」とか思っている。

ただやはり人と協力してポケモンを本気で考察する三か月間は、とてもアツい三か月間でもあった。中学生のころの吹奏楽コンクール前のような熱気で過ごせて、なんだか部活動の青春を味わえたようである。この一年間はディスコードやツイッターDMで人と協力してポケモンをし続けた一年間であり、多くの人に助けてもらえて、結果は伴わなかったがポケモンについてのスキルはかなり向上した自信がある。さすがにポケモンの熱量はだいぶ落ちてはいるが、これを活かしてまた来年頑張りたい。

 

終わりに

構築振り返りと予選全体の振り返りは終わってるのでここに書くことがほとんどなくなってしまった。

まずは感謝。

先述の通り、今回の予選は長い期間にわたって多くの人に助けていただいた。考察サーバーの主である休歌さんを筆頭に、サーバーメンバーの皆様やツイッターで仲良くしてくださった皆様に、深い感謝をささげたい。ありがとうございました。

ここまでこの記事を読んでくださったみなさまもありがとうございました。

これからはどうやら伝説ルールが始まるらしいので、そちらも楽しみたいと思います。

【第一回・第二回編】PJCS2024予選振り返り【敗北者】

はじめに

 

はじめまして、またはこんにちは。

 

人生で一番ポケモンに真剣に取り組んだであろうPJCS2024予選の振り返り記事を書きます。今回は前編となる第一回・第二回予選について。

タイトルからわかる通り、予選抜けには程遠い成績なのですが、よければ楽しんでみていってください。第二回とか自慢の面白ポケモンがいるのでそれだけでも見ていってください。

 

なお、ブルプロぐらいから、こちらのツイートのアプリを導入しています。

構築画像・個体管理のみならず、バトルメモを残すことが出来てとても便利でした。結果は出せませんでしたが、このアプリのおかげで上達したところも大きかったです。

この記事で使われるほとんどの構築画像はこのアプリの機能で出したものです。皆さんも使ってみてください。それはそれとして使い慣れてないから画像フォーマットがコロコロ変わるのは申し訳ないです。許して。

 

 

第一回予選準備(私がウガツホムラで満たされる毎日)

ウガツホムラビートを考察→ウガツホムラコントロール

ブルーベリープロローグへの取り組みまっただ中で、いきなり「近いうちに予選やりまーす」と告知された。いわゆるガチ勢はここでブルプロに見切りをつけレギュFに取り組み始めた一方、私はレギュFやりたいと思いつつもブルプロに取り組んだ。その成果も本番で無事に出て最終二桁を達成。

kobayasisinn.hatenablog.com

 

人生の自慢である。2024年はこれを擦って生きていく。予選のおかげでガチ勢がいなくなった空き巣な気もするが。

 

そうしてブルプロは楽しく終われたものの、当然ブルプロまっただ中では構築がなかった。手元にあるのは壺構築品評会で出した登り竜寿司だけである。

 

kobayasisinn.hatenablog.com

 

仕方がないのでこの壺でランクマに潜ることにした。なんか無敗でマスボ級まで上がったりして不安だったが、ちゃんとマスボ級で負ける。

 

その時対戦相手が使っていた構築が魅力的だった。

 

Sブーストウガツホムラ+水オーガポンで、遠吠えでA上げたりワイブレで相手にデバフかけたりする構築である。これにボコボコにされ、「楽しそう!」と思って組むことにした。

 

これと並行して、周囲に変なポケモンオタク面白いポケモンプレイヤー達が集まって慕われている壺構築品評会主催の休歌さんが予選向けのディスコードサーバーを作ってくれたので、去年と同じくそこに参加した。

去年との違いは、第一回からサーバーが設立されたこと。もう僕たちはぼっちじゃない……「予選抜ける人はツイッターで経過を呟かない→強い人はコミュニティで協力し合って発散してるだけでは?→呟いているうえに負けてるぼっちプレイヤー」という論法でも傷つかなくなった。

 

そのサーバーでの出来事がこれ。

 

休歌さん「ウガツホムラの遠吠えビートをまず検討中」

ぼく「僕と同じで草」

 

というわけで、ウガツホムラビートを考察することにした。

 

強そうだったウガツホムラ・水オーガポンは確定。物理ビートはウーラオスが強いのでウーラオス確定。色々考えた結果なにも考えられなくなりとりあえず使い慣れている雨乞いトルネ・化身ランドロス・チョッキメタグロスを入れた。雨ごいにしたのでウーラオスは水ラオス

 

試運転でマスボ4桁で4連勝して「これで予選行くか~」と思っていたがそのあと5連敗したので解散することにした。トリル、ゴリラガエン、ランドロス、イエカシラが重い。

このあとアマージョやら封印ガラルフリーザーやら試したがしっくりこない。

一方でSブエナホムラ+スカーフ準速ウーラオスには可能性を感じたので、この方向性で行くことにした。またホムラは遠吠えよりもワイドブレイカーで当時大流行していたパオカイエンテイオーガポンあたりをイジメるのが強く、遠吠えしても言うほど火力が伸びないので、遠吠えビートではなくコントロール構築なような気もしてくる。そういうわけで怖い顔をバークアウトに変更し、またサーバーメンバーで普段から何かとお世話になる(マシュマロで変なの投げて遊んでもらってた)YURINさんからガラルサンダーをお勧めされて使ってみる

ちなみにこの日がちょうどブルプロ最終日で、推定2桁ラインに到達したので、下の構築を作り始めた。

 

ホムラが上からデバフ撒くコントロールであることを加味すると、上からの相手の攻撃を弱めつつ殴れる中速高火力高耐久が1匹ぐらい欲しくなる。ケオケオさんからおすすめされたゴリランダーを採用。

特殊ポケモンがいない、寿司キツイ、ランドロスがキツイを一挙に解決するポケモンとしてテツノツツミを採用。

 

そこそこやれていた感じはあるが、対トリルが弱すぎて解散した。

 

ここらでそもそも、自分がインターネット大会で理想とする構築は何か、というのを考え直す。

①使いやすくて考えることが少ない

②1試合が短い

③相手をカモれてニチャれる

この3つの条件に揃っていたのが、先日のブルプロのマホパゴスと、最終2桁は逃したが三回2桁チャレンジまで行けたキタプロのマニュガチグマである。

ではホムラビート改めホムラコントロールはどうか

①使いやすくて考えることが少ないには少ないが、高火力は単体打点中心で守る・交代択が怖い

②コントロールなので1試合は長い。たまに遠吠えがぶっ刺さるときがあるが

③カモってニチャれるときはあるが決してメタ外というわけではない

ぶっちゃけ微妙である。

ぼく「ああ~遠吠えで上げたAで範囲技ぶっぱなしてマホパゴスみたいにイージーウィン量産してえけど、物理の火力ある範囲技って地震岩雪崩ぐらいしかねえ~」

なんかサーバーメンバーから「ゴリランダーの葉っぱカッターは火力ありますよ」みたいなささやきもあったが、何はともあれ同じホムラコントロールを使っている休歌さんから「ホムラの耐久があるからきっちり1匹ずつ倒す方向で良いと思ってるけどどう?」と諭され、覚悟を決めることにした。俺のディンルーだけさうざんあろーとか贅沢言わないからグランドフォース使わせてほしかった……。

 

みたいな会話がありつつ、コントロールしつつビートしていく方針が固まってきたので、そのコンセプトに合致するポケモンを探してみた結果、イッカコノヨにたどり着いた。

スカーフウーラオス+ASサンダー+ホムラで上からドンドン殴るのではなく、よりどっしり構えていく方向ホムラのワイブレバクアの嫌がらせ性能・遠吠えのバフを残す性能に寄せていった。

デバフかけてコノヨザル殴らせたり、殴るのを嫌ってごまかす相手に遠吠えで攻め込んだり、無理なレジスチル・ヒスイヌメルゴンを袋叩き憤怒で突破したりする。ゴリラ・ホムラが苦手な威嚇も負けん気で安心。

結構勝ててかなり良い夢が見れた(月半ばでレート1700超え)。

問題点として、

①上から殴れるわけではないので、「裏にイッカコノヨいるから先に相手のハバタクカミだけは何としても倒して……」みたいな選出画面段階から計画性がいる。計画性あったら4年もフリーターやってない

②イッカコノヨを通してくれる相手には強いが、イエッサン・指オーガポン・ハバタクカミがやはりきつい。これらがいない構築は実質存在しないと言っても過言ではない

③ウーラオスがいなくなって寿司対策がキツくなった。隠密・クリチャ・フェアリーテラスのようなワイブレが効かないやつや、遠吠えで突破できない天然が無理。

 

こうして色々考えていると、仕事中に突然天啓が降ってくる。

あとから見返すとこれしか呟いてなくてカスだな~ってなった。記事書く未来の自分のことも気にしろ。

何考えていたのかというと、去年の予選で盛り上がったやなぎパを現代によみがえらせるというもの。ディンルーとホムラのかみ合いが良いのはサーバー主催の休歌さんがずっと呟いていた。ディンルーやホムラのコントロール的側面とはモロバレルが抜群に相性が良い。ここでいう「天啓」とは、「クリスモ・花粉団子・怒りの粉・キノコの胞子・HBゴツメ」のこと。苦手なウーラオスや寿司対策になるほか、死ぬほど苦手だった毒寿司の毒菱も回収できるようになる。ハバタクカミは後発から出すスイーパーで、寿司にダメージを与えられる。

ここに使い慣れたガラルサンダー・水オーガポンを投入。

毎回水オーガポンの技入れ忘れてるのなんなんだ



ランクマで数戦したあとにガラルサンダーを毒テラススカーフ悪ウーラオスに変えて、無事順調に勝てるようになる。

 

ウガツホムラ以外を試してみよう期間

このあたり(1月21日)でメインロムが3桁に乗ったので、満足してサブロムで他の構築を試すことにする。

まずはサーバーメンバーのAceさんが使ってたマホイップ+ガチグマ+ポリ2にマホパゴスを感じて使ってみた。当初は勝てたがそのあと連敗。挑発・封印トリルのハバタクカミと連戦で死ぬほどきつかったのと、あとガチトリルの練度が足りていなかった。しばらくホムラコントロールロムとマホイップロムで分けていたが、ホムラロムがレート1800いったのに対しマホイップロムは微妙だった。

 

その後は順位低いロムでホムラに絞ってみるもイマイチ。1月28日からはすでに2ロムレート2000達成してるサーバーメンバーのルートさんの晴れアグロ構築を借りたが、これも連敗してしまう。

 

結局ウガツホムラコントロールに戻ってくる

結局この後はホムラをベースに色々弄ってみるもしっくり来ず、結局レート1800達成したというだけで、予選に先述のホムラコントロールを持っていくことにした。

 

僕はこのツイートがとても大好きである。「納得感はないけどとりあえず成績は残した構築握るか」になってしまったため、反省せざるを得ない。

 

第一回予選本番

結果

初日分

12勝3敗←天才のそれ。予選抜けちゃうか~ってなってた

二日目分

5勝10敗←草

三日目分

10勝5敗←途中無駄に6連勝した

結果・27勝18敗・最終1488位・レート1625

途中15勝2敗でレート1650ぐらいが瞬間最高で、そこから転がり落ちた。

 

使用構築と反省

ホムラ+水オーガポンor悪ウーラオスで出して遠吠えビートかワイブレ・バクアによるコントロールかをやっていく構築ホムラが初手にほぼ固定になり、不利対面したりAS下げられたりすると一気に機能停止する。構築段階でホムラを初手に出すって決めこんでた作りで、予選中に後発ホムラの選択肢が強いことに気づいた。

ディンルー・バレルはトリル対策で、バレルは対寿司(特に毒寿司)で大事な働きをする。ハバタクカミは水ウーラオス以外に行動保証がある襷が強いとサーバー内のホムラ

使いたちに推されていたので予選ギリギリで襷にした。

反省点

コントロールの癖にS操作アグロに弱いこと。特にSブーストハバタクカミ+ウーラオスの凍える風攻めや、普通に追い風で上からドンドコ殴られるのが痛すぎた。コントロールってこういうのに一番強くなきゃダメじゃない?

キラフロルに弱い。初手ホムラがほぼ固定化されているので、後ろにモロバレル控えさせて毒菱回収は出来てもそもそも先発キラフロルに殴られているだけで痛い

③レギュFで大流行したタケルライコ・ディンラッシャへの理解度が浅く、動きを確立できていなかった。ディンラッシャはまだしもタケルライコにはせっかく採用したご自慢のバクアでなんとかなったはず

④範囲技でのデバフが中心なのでドドゲザンがいるとキツい

⑤あとあまり関係なかったが、水オーガポンは陽気にすれば同じ数値満たせたうえで努力値が余る。ちなみに過去のオコリウーラ(これこれ)でもこの個体を使っているので、3か月努力値を8無駄にしてたことになる。

ちなみにここまでの内容は第二回予選で惨敗したその日に書いているので一か月ぐらい空いている。ディスコードに残した呟きや会話、それに紹介したアプリに記録が残っているのがとにかく大きい。

 

第二回予選準備(イエカシラとカミコータス~そしてクソキショ構築へ~)

気になる二つの構築

クリスマスプレゼントで友達からもらったニーアオートマタがブルプロと予選のせいで未開封だったので、最初の2週間ぐらいはほのぼの構築考えながらずっとそちらをやっていた。

第一回予選中に見かけた中で魅力的だったものはすでにメモに残してあり、ニーアオートマタの9S編が終わったのでそこで区切りにして予選に取り組むことにした。

 

気になってた構築

イエッサン+テツノカシラ先制技防ぎつつ超火力範囲技ドカーン!はとても好みのコンセプト

ぎんそう式カミコータス眼鏡ハバタクカミ+手助けコータスで、活性眼鏡テラス手助けマジシャを目指す構築。開発者のぎんそうさんが「マホパゴスだよ」と言っていたので惚れたコータスがジャイロボール採用で憎いハバタクカミを予想外の一撃で葬れるのも好み。

それぞれ2月6日ぐらいにニーアオートマタをやりながら仮組したもの。左のカミコータスは第一回予選前に一瞬使って即爆散した晴れホムラとガッチャンコさせたもので、右のイエカシラはイエカシラサイクルと名乗っているもの。サイクルなのに守る採用1はダメだろ。

ちなみにテツノカシラが眼鏡かけてボルトチェンジ採用している理由は、サーバー内にある「大喜利」というふざけた案自由闊達な発想から生まれる案を集うチャンネルで開催した「イエカシラ視点で辛いポケモン山手線ゲーム」で挙げられたポケモンを意識したものである。

ガオガエン、ドドゲザン、イーユイ、悪ウーラ、メタグロスシザリガー、グレンアルマ、テツノカシラ、アイススピナーパオジアン、ディンルー、ヒスイダイケンキが挙げられた。ここでサーバーメンバーのあかさびさんが「挙げられてるポケモン、ボルチェンカシラ構築に後からイエッサン入ってきたからワイドフォースにしましたみたいなタイプのイエカシラに苦戦しそう」的なことを言ってくれて、本質情報と感じたから。眼鏡でタキオンカッターの射程が伸びるのも好みだ。

またここに挙がっているポケモンの大半が悪ウーラオスに弱い。カシラとウーラオスがどちらも中速なので追い風採用したく、また挙げられているポケモンの半分を上からワンパンする性能を持つ化身ランドロスも採用したいので、追い風役は雨トルネロスとなった。

 

眼鏡テツノカシラ+化身ランドロス+鉢巻ウーラオスの高火力イエカシ

実際に回すにあたって21日に組んだのがこちら。

トルネロスは実際はオボン)

寿司対策は鉢巻ウーラオスに気合を入れてもらうとして、ラスト1枠に求めること

①悪タイプへの打点としてとりあえずフェアリーが欲しい

②悪技を受けるポケモンとしてとりあえずフェアリーが欲しい

③イエッサンのエスパー技を捨ててマジカルシャインにしたくないのでとりあえずフェアリーが欲しい

④せっかくイエッサンがトリル入れるから素早くない高火力アタッカーが欲しい

4つの需要にどんぴしゃで当てはまるニンフィアが採用された。霊獣ラブトロスも候補だったが厳選が無理だし春の嵐は外すので接地していてサイコフィールドの恩恵を受けられるのでニンフィアになった。

そこそこ調子よく勝ってきたが、レギュFで復活を遂げたディンルーに何もできないので解散しようとする。しかしサーバーメンバーたちからウーラオスニンフィアの立ち回りでなんとかなると諭され、実際なんとかなることもあったので耐えた。眼鏡カシラと鉢巻ウーラオスが相手のダメージ感覚を狂わせることが多く勝ちを拾え、とりあえず3桁到達。

 

ぎんそう式カミコータス考察

ある程度めどが立ったのでサブロムでぎんそう式カミコータスを試すことにした。ブリムオン以外をベースにサポートと高火力アタッカーを組み合わせていく上からアグロで、ワイドフォースやトリックルームが刺さりそうなら逆にブリムオンを軸に攻め立てていく。アグロ・トリルの両方でイエッサン・ウーラオスコータス・オーガポンが状況に合わせて活躍してくれる、有機的で非常に良い構築に仕上がったと我ながら満足。

ランクマでも5桁からとはいえ8連勝するなどの快挙もあった。一方で少し崩れたらとても弱く負ける時は負ける構築でもあり、その後は負けが先行し続けてあっという間に5桁に戻ってきた。

反省点としては、

①ぎんそうさんの構築からだいぶ形を変えたのでコータスの物理技がハバタクカミを破壊したことは1回しかなく、それ以外は物理だったせいで負けた試合の方が多い。ボディプレ熱風の方が良さそう

②ぎんそうさんの構築からハバタクカミを控え目→臆病にした。ミラーや対パオジアンや対スカーフウーラオスで最速じゃないと初手で自己紹介するのが嫌だったから。結果上から殴る力は増したが火力は大幅に減りマホパゴスじゃなくなった

③上から雑にドンドコ攻めていけるには行けるが、脆いので、崩れないように意外と繊細なプレイが求められる。よって連敗しやすい

 

エカシラに軸足を置きつつ色々な構築を試す

これらの欠点が気になり、エカシラのほうが魅力的に感じたので解散することにした。

18日以降は他にもイエカシラ+トリルエルフーン+鉄球レジドラゴ、Sブーストハバタクカミ+眼鏡イーユイ、雨ブリジュラス、その他思いついた一点読みクソキショコンボなど色々試したがどれもしっくり来ず、なんだか先月と同じ末路(納得感はないが構築もないので長いこと使ったやつをとりあえず握る)になりそうだった

 

直前にとてつもなくキツい構築が流行り始める→対策を考えるも迷走→イエカシラを勇気の解散

そんな2月の終盤、ランクマでイエカシラが全く勝てなくなり5桁~5000位をうろちょろするようになる。原因は、第一回予選の勝ち抜け構築の情報が4桁帯にも広まってきて、ハバタクカミ・ウーラオス・ゴリランダー・タケルライコの4匹を入れたスタンパが猛威を振るい始めたこと

そしてこの構築、僕のイエカシラにぶっ刺さるのである。全く勝てない。この4匹だけでも辛いのに、取り巻きもみんなクソ強い。

 

これはマズいと思い、2月28日にサーバーメンバーのmizuさんに頼んでこの4匹を入れたスタンを使ってもらいスパーリングをお願いした。結果、同席してアドバイスをしてくださったメンバーとの共通見解として「やばいムーブをしないと勝てない」という結論になってしまった。

そこで対策を考案することに。

 

①ランクマでよく遭遇する初手はハバタクカミ+タケルライコ。凍える風・バークアウト・エレキネットで徹底的に潰しに来る

②他カミウーラ、カミランドなど、どんな選出択でも辛い

③イエッサンで守りつつテツノカシラのワイドフォースをぶつけたいが裏にゴリランダーが絶対いるので無理

 

これらの要素から、トルネロス+タケルライコにテラスタルや守るをされないし裏からゴリランダーが出てこない物理高火力ポケモン地震の案が思い浮かぶ。地面テラスとかを絡めれば隣のハバタクカミも倒せて嬉しいだろう。

 

案①カイリュー→昔使ってた。威嚇対策は精神力があるので鉢巻を持たせられる→ドラゴン技警戒してライコがテラスしそうでボツ

案②チヲハウハネ→一緒に考えてたケオケオさん考案。カミウーラで来られたとしても出会いがしらや格闘悪半減があって偉く、元々Aが高いのでクリチャ持たせられる→カミ+何かで来るとフェアリー弱点が足を引っ張る

案③イイネイヌ→特性に威嚇対策がデフォでついてるので持ち物に自由度がある。特殊の気になる貧弱さが課題

案④テツノイワオ→パワフルエッジのおかげで守られないのが魅力。Sも速いので追い風パワフルエッジの選択肢もあるのもよい。

 

テツノイワオを素早いウーラオスと言い張って、テツノイワオを採用することにした。素早さ124がとてつもなく偉かったが、鉢巻でも火力が足りず、ウーラオスだったらなあという場面がいっぱいあったし、カミウーラゴリラライコがカミライコで出してくれなくて初見殺しコンボも決まらなかった。ランクマで1勝6敗

 

これにより、2月28日(というか日付跨いで29日)の深夜に、まさかの100戦以上戦ったイエカシラ構築を解散する運びとなった。

 

 

前日に構築を考える(イイネイヌ軸)

では前日にどんな構築を? となるわけだが、先ほどの初見殺し地震の考察が伏線である。

 

 

ハバタクカミ、ウーラオス、タケルライコ、ゴリランダー、それとよく一緒にいるガオガエン、水オーガポン…………

 

地面技採用のイイネイヌで大体カモれないか?



というわけで、まさかのフルアタイイネイヌの考察が始まった。

技は毒づき、ドレパン、はたき落とすは流石に欲しい。で、ライコを殴る初見殺しの地面技は10万馬力。耐性的にシナジーはないけどテラスは地面

ハバタクカミと戦うことを考えるとフルアタを活かしてチョッキにしたいが、ガエンゴリラをカモるには猫だましで止まるのは不適切。よって隠密マントを採用することにした。そしてタケルライコをカモるためには、準速75族を抜けるようにSにがっつり振り絶妙に足りない技威力のためにAもがっつり振らなければならない

 

耐久低すぎだろ……。

 

となったので、その相方として、デバフ役のSブーストウネルミナモを採用することにした。コントロールのウガツホムラと技はなんぼも変わらないが、ウガツホムラに比べて火力耐性耐久は弱いがとにかく素早く、イイネイヌにとって辛い化身ランドロスの上をこごえるかぜをされても取れる。

参考にしたのはこちら

 

こうして深夜テンション(2月29日午前4時)で生み出されたのがこれ

で、一晩明けて冷静になると、Sブーストデバフミナモの元ネタで採用されてた瞑想食べ残しタケルライコのほうが絶対強いと気づく。

ハバタクカミは適当に入れた。ハバタクカミのラスト技1枠はパワージェムが好みだが、キツそうな化身ランドロス対策に苦肉の凍える風。ウーラオスは2月中2つの構築で鉢巻を使い続けてこれがいないと寿司に勝てない体になったから。

だがなんやかんや①意地ラオスだとSが足りない②ディンラッシャに挑発入れたい、の二つの面から炎オーガポンを採用した。

これでランクマッチを回してみたところ、7000位ぐらいから13勝8敗とイマイチ。

負け試合は、デビュー戦の対オタチの敗北の印象があるがそれは別として、ハバタクカミ+ウーラオスor化身ランドロスによるものだった。SブーストハバタクカミがSブーストウネルミナモより素早いので凍える風なりフェアリー技なりで崩してくる。そこにウーラオスや化身ランドロスのような速めの高火力ポケモンが殴りかかってきてこちらの初手が破壊されるのである。

 

ラスト1枠の考察→霊獣トルネロスにたどり着く

そこでなんとなくイマイチだった炎オーガポンの枠を変えることにした。

この枠に求める条件

①化身ランドロスをテラス関係なくワンパン

②化身ランドロスの大地熱砂を一回は耐える

③ハバタクカミに凍える風されても化身ランドロスより素早い

④ハバタクカミ+ウーラオスの形もケアできる

モロバレルをケアできる

この条件に当てはまるのを思いついた順に書くと、

眼鏡ラブトロスハバタクカミから持ち物を奪って役割被るのが良くない

草オーガポン→テラス切ってよいのなら良さそう。等倍高火力でランドロス殴りに来ましたとしか見えないので毒テラスを切られかねないのが怖い

そうなると(隠密マントはイイネイヌが使ってるので)クリアチャーム+氷テラバが候補に挙がってくる。

氷テラスガブリアス→カミライコのパターンで地面技をぶっ放せるのが偉いがウーラオスを倒せない

氷テラスドラパルト→クリアチャームがいらないのがとても良いウーラオスを出されたら珠流星群。仮に相手のハバタクカミがSブエナじゃなかったらシャドーボールで殴れちゃったりもする。このドラパルトが結論かと思いきや、なんとこの見た目とタイプで挑発を覚えないためモロバレルをケアできない。ハバタクカミは覚えるのになんでだ×××と、とてつもない悪態が記録されていた。

そうした末に、一つの結論にたどり着く

 

霊獣トルネロスである。

腕を組んでいる方のトルネロスはランクバトルでも予選でも大暴れしているが、一方フォルムチェンジしたこちらはというと、なんとこの種族値で、使用率は150位圏外だ。

しかしこの霊獣トルネロスが、今回の構築の最後のピースとしてピッタリ当てはまる

①S種族値121で控え目にしても最速ランドロスより速い

C110と最低限あり、控え目にできるので火力も盛れる

③控え目からある程度C努力値削っても氷テラス凍える風で多少耐久に振った化身ランドロスを持ち物無し(クリアチャームが持てる)でワンパン

D4ウーラオスも持ち物無し(クリアチャームが持てる)エアスラッシュでワンパン

⑤氷テラバではなく凍える風なのでテラスタルしなくても働く

一致打点でモロバレルの弱点を突ける

挑発も覚える

⑧ついでにこの構築に足りてなかった追い風まで覚える

⑨構築のラストピースとして歪みをすべて押し付けてるのに採用技が霊獣トルネロスを自然に強く使える

という、これ以上ないほどの適役だったのだ。

こうして3月1日午前2時に構築が完成し、無事エントリーしたのであった。

試運転しないでエントリーしたが一応1200位ぐらいのロムで練習したところ2連勝で最終三桁に滑り込めたので、良い構築ができたな~とウキウキしていた。

 

第二回予選本番

結果

初日分

11勝4敗←ド定番の勝敗だがレート1586と渋い。初日潜るのは良くないのかな

二日目分

9勝6敗←あまりよくない。最終日分は10~12勝ち越しは必要になる

三日目分

5勝10敗←論外

結果・25勝20敗・レートとか順位はもはやどうでもいい

今回は幸運にも水曜日~日曜日まで休みだったので気合を入れて挑めたが、結果は全然ダメだった。バトル外の反省点として、初日のレートが想像よりもかなり渋い。実際初日に潜った10勝2敗のうち1520以上と当たったのはゼロだった。

 

使用構築と反省

環境にいるスタンパメンバーのほとんどにイイネイヌが強いと気づいたことから生まれた地面テラスイイネイヌ軸のスタンパイイネイヌが脆弱なのでウネルミナモで補い、陣形の崩れた相手をライコゴリラカミで詰めていく。場合によってはミナモ+カミでハバタクカミの耐久を補いながら眼鏡火力をぶっぱしていく。

霊獣トルネロスは化身ランドロス+ハバタクカミやモロバレルの対策だったが、それらが環境に多いのはもちろん、構築の歪みを一身に押し付けたのでS操作が欲しい時などに選出したため、選出率は71%で3位。初手でランドロスを凍える風で倒してイージーウィンできたのは1回だけだったが、サイクルして隙を作って凍える風して倒す、という働きもしてくれた。

 

反省点

構築の練度が低い→当初は化身ランドロス入りに対してはウネルミナモ+霊獣トルネロスで出す予定だったが、ミナモがS下げてもランドロスより速い上に一致抜群突ける、トルネロスが明らかに分けわからんから警戒する、の二つの要素から、ラスタルや初手守るをしてきてテラス凍える風初見殺しが決まらない試合が3つぐらいあった。途中からイイネイヌ+トルネロスにしてランドロスを引くに引けない感じにする立ち回りに変えた

イイネイヌ+トルネロスはそれはそれで2匹とも脆弱だった。ハバタクカミがSブエナじゃくて眼鏡、ウーラオスが鉢巻、初手炎オーガポンなどでサクっと初手に何もできず倒されて負けた試合が5つぐらいあった

ウネルミナモが素早いのは偉かったが、ハバタクカミに一致弱点突かれるのがホムラと違ってやりにくい

④影響した試合は多分ないが、ウネルミナモの個体値がワイブレ使うのに0のままだった

初手悪戯追い風+高火力にあっさり押し切られる

クリアチャーム・隠密マント・フェアリーテラスタルのどれかを備えた合体寿司に弱い(合体寿司マッチが2回だけだったので運良かった)

レジスチルとかもキツかった

 

100戦以上使って磨いたイエカシラを前日に投げ捨てる暴挙に出たし、そうして出来上がった構築で挑んだ結果は散々なものだったが、スタンのほとんどにイイネイヌが強い、ラストピースの多数の条件にドンピシャで当てはまるポケモンを発掘した、など楽しい体験がたくさんできた。直前に急いで詰めて考えたからこそたどり着けたことだと思うので、一つ自分のステップアップになったと思う。最終レートはダブル初心者のころ未満だけどね。

 

さいごに

対して実力も考察力もないし結果も出してない、自分語り日記のこんな記事をここまで読んでくださりありがとうございました。「イイネイヌからトルネロス」までの流れだけ読んだよってだけでもとても嬉しいです。

 

第三回編に続く

kobayasisinn.hatenablog.com

第7回壺構築品評会 各構築の感想

はじめに

 

いつものです

kyukafuremingu.hatenadiary.com

 

No.1 【全年齢版】むらむらニャオニクス♂能力上昇リレー!~いたずらごころドーブルと共に~

いきなり重すぎてブラウザバックした。覚悟が必要。初見バイバイ。

スキルスワップみたいな特性変更を用いて遊ぶのは壺職人の嗜みみたいなところがあり、今回ブルーベリー学園ではそうしたオモチャがたくさん解禁された。

悪戯スキスワアシパのニャオニクス、なんでも技覚える上にむらっけのドーブル、天邪鬼スキスワひっくりかえすのカラマネロ。ついでにクリアボディで地面抜群のメタグロスドククラゲも解禁され、地ならし弱点保険も追加された。そしてそこにパルデア最強のオモチャ・カラミンゴが入ってきている。

SVの新旧壺要素を組み合わせた面白い壺。

メインギミックじゃないメタグロスにちゃんと地震が入っているのも偉くて、カラミンゴと並べる想定をちゃんとしている。

 

No.2 【ブルーベリープロローグ】エルポット叩きパ 〜トリル下先制サワムラーを添えて〜

レギュFってルールだったはずだが、もうそういうのも全部休歌さんという公式が許している。テラパゴスが入っていないからレギュFでも使えますと言い張れるのでまあ良いだろう。

構築としては普通に砕ける鎧+弱点保険+袋叩きである。メインギミックだけでなくブリジュラスもちゃんと入れてるのが偉い。ここにバトンタッチを組み込んでグレンアルマとは差別化できるんだぞとしてるところも普通に偉い。でも、ここからが天才(マグマ)なんです。

サワムラーにバトンタッチして白いハーブと軽業発動。これにより最強の素早さのサワムラーが降臨と見せかけて、なんとトリル下でも相手より上を取れてしまう!珍奇な仕様だな〜。

この仕様自体は知っていたが構築に組み込もうとは欠片も思わなかったため、それをこうして形にしたのは職人の執念と情熱がうかがえる。

ちなみに袋叩きポットデスコンボはブルプロ仲間大会で一度であったが、ものまねハーブでコピーして最強テラパゴスが降臨して相手を蹂躙して終わった。

 

No.3 踊り狂え、ニャオドリドリ

ニャオニクスはオモチャ適性が高い。

そんなニャオニクスをいかに強化するかだが、このオドリドリスキスワで踊り子により強化するのはかなりスマートかつニャオニクスの性能に合っていてイイ感じ。ウーラオスとか物理どうすんのという点もアシレーヌガオガエンで誤魔化せているのが小癪。お茶ジャラランガもイイ感じ。

ブルーベリー4キタカミ2でDLCオモチャ大集合と言った感じであり、新年早々胸が熱くなる壺だった

 

No.4 最初から最後までグー!!!

休歌さんをいじ……リスペクトした壺。

ところで気合パンチの仕様をよく分かっていないのだが、これは悪戯お先にどうぞで気合パンチを撃てるという認識だろう。ここらへんで面白ポイントを稼いでいる。

それよりもメインギミックではない必勝じゃんけんの方が面白い。なりきりと一撃必殺技を両立できるのは多分ドーブルだけであり、ノーガードをなりきり→スカトリ→スカーフノーガード一撃連打、というすさまじいコンボが出来上がる。なりきりとかいう効果を忘れてたクソ技をいきなりこんな悪用できるなんてゲラゲラ笑ってしまった。

ノーガード一撃ドーブルが面白すぎるので高得点。

 

No.5 ドーブル式ウンリュウビート

ノーガード一撃必殺ドーブルが2個連続で並んでて草。当然こちらも高得点。

同じコンボでも個性があり、あえてむらっけをスキスワすることでゴルーグを速やかに下げることに成功している。威嚇がいたらどうすんだ。

裏択としてガードシェア寿司やニーハオ渡辺式変身寿司も兼ね備えており、非常に動画映えする構築だと思う。まさかお前がニーハオ渡辺なのか……?

 

No.6 【ダブルバトル】火力2倍!さらに倍!4倍寿司コンボ

寿司を強化するやつ。水泡とかいう強い効果盛り合わせの大星淡みたいな特性は最強の一角である。それをSV一般ポケモン最強の一角であるヘイラッシャ(しかもタイプ一致)に持たせるバケモンの強化方法。これはネタバレになるが、のちに出てくる登り竜が僕の壺であり、単純な強化幅で言えば僕のを上回っていて、寿司超強化コンボのインパクトでは負けてしまった。火傷無効が偉い。

 

No.7 長篠に火を放て

説明文に人の心がない。

一発しか打てない高火力を3連発するコンボを三段撃ちというのがすっかり定着しているあたり、ざわさんの影響力がいかに大きいかが分かる。

これまた全く別の軸から三段撃ちを実現しており、誓いのトス役は技失敗扱いでやけっぱちの威力が倍になるとかいう珍奇すぎる仕様を知っていたのがすごい。地団太とかで事前に検証していたのだろうか。

ところで、長篠三段撃ちも放火(本能寺)も信長のクソデカエピソードであり、その二つを組み合わせてゲラゲラ笑ってそうなの、呪霊が壺職人になったみたいな感じがする。上弦の伍?

 

No.8 神速のセキタンザン カラミンゴ覚醒

SV伝統の壺コンボ、セキタンザンとカラミンゴである。クイックターンで引くと同時に饗宴発動までをスムーズにできて、馬鹿の壺コンボにありがちな初手相手に何もしていない問題も解決できている。

いくつかツッコミがある。

まず一つが、テーマがブルーベリー図鑑なのにそれを満たすのがガラルヤドランとセキタンザンだけだし、それがメインかと言われれば首をかしげるところ。ツイッターでも言及されていた。これについては僕は擁護的であり、というのも、自己暗示を絡めるのは定番すぎてもはや面白くないとしても、シェルアームズの効果は弱点保険と相性抜群であり、それを活かせるのはテラバーストかガラルヤドランぐらいだ。十分にブルーベリー図鑑のテーマを満たしていると言える。

ただそれだけに惜しいのがガラルヤドランの特性。せっかく蒸気機関を自己暗示するのだからクイックドロウ先制の爪はトリルケアと言い張るにしてもやりすぎである。素直に何かイイ感じの持ち物(回復系が良さそう)を持たせ、物理型なのだから(ついでに混乱自称もケアできるし)威嚇無効のマイペースの方が良かったように思う。

 

No.9 能力も業も登り竜!~目指せ最高の寿司職人~

僕の出した壺。辰年しょっぱなから竜に関する壺を出せてとても縁起が良いと満足している。

強化幅やインパクトでは水泡仲間作りに負けているが、こちらは全てのバフが守るを貫通するから初手の安定感が高いのと、強化の方向性を相手によって選べるのが魅力だと思っている。登竜門に至るが誤用である、とツイッターで指摘を受けたが、登竜門という言葉を使うにあたってちゃんと使い方を調べたので誤用ではないと主張しておきたい。登竜門は本来門のことではなく、「竜門を登りきる」ことである。つまりは厳しい関門を乗り越えて成功したという領域のことであり、そこに「至る」と表現するほうがむしろ正しい。

五爪の竜については「爪を持つ竜」と濁すか迷った。鋭い爪は1本なので。最終的に勢いで誤魔化すことにした。こちらはちゃんと誤用である。

ちなみに元々は、クール系マネージャーのコーチング、あまあま女子の差し入れ、ツンデレ暴力系ヒロインのエール、そして頼りになる女監督の指導で覚醒する鈍感系主人公、というカス恋愛ゲームにするつもりでした。性別厳選が面倒なのと架空恋愛ゲーム怪文書で文字数が足りなかったので、急遽辰年とお寿司屋さんに寄せた。

 

No.10 バシャドドゲは神

壺じゃなくて普通の構築じゃね?パルデアのバシャキザンと称して進化版のバシャドドゲを紹介しているぐらいにしか思えない。実はこの見た目でめちゃくちゃ弱くて、昔あったアーキタイプを現在に再現したら強そうに見えて弱い……というポケモン界にありがちなネタだったら申し訳ない。疾風返しを強そうに紹介してるのはちゃんと壺であり、前回僕が出したスカーフオーガポンのような風味を感じる。

 

No.11 うん。暑くてなんかこうムラムラするよね。

ドーブルという最高のオモチャが入ってきたのだから、むらっけ壺が複数あるのは予想できていた。理性のブレーキぶっ壊してムラムラってネタにするのが二人いるのは困った。

仲間作りでむらっけをポリ2やカイナに渡すのは面白い。特にカイナは楽しそうだ。

でも仲間作りするならベトベトンじゃなくてもっと強い小さくなる戦士いるんじゃない?と思って調べたところ、科学の力抜きでもベトベトンが一番最適っぽい(シャンデラは守る貫通する悪水岩全部が弱点、ハリーマンははたき落とすがないしベトンより耐久低い)ようだ。ベトベトンすげ~。

 

 

No.12 Status up or down?

天邪鬼スキスワをリフストオバヒ流星群ステラバーストに絡めて出すのはありがちだが、流星群とリフストを同時採用できる強力な戦士がブルーベリーで初登場したのを失念していた。「テーマにマッチしている」感は一番強いと思う。

甘露な蜜をスキスワした後の使い道も考えているのが偉いが、せっかくCアップしたカミツオロチが先に破壊される前提なのは流石にどうかと思った。いやまあ実際に守るがないから先に破壊されるんだろうけど、それを暗に告白してしまっている。詐欺師がふと良心の呵責を見せてしまったのではないだろうか。

ところで天邪鬼を草弱点テラスして水飴ボムを食らわせてAC2段階上昇加速を作る、というコンボを見ないなあ……と考えてしまって、ACが2段階下がることに気づいた。

 

No.13 虹誓い&ひるませアローラサンドパン

テーマ抜きにしたら氷柱アイヘなんて余計な単体技よりもバンギルガンとかバンドリの岩雪崩で良くないか?と思ったが、なるほど吹雪があった。なら怯ませないで吹雪連打で凍らせる方が良さそうな気もするが。

アローラサンドパンはちょっと余計な気がして、インテレオン・キュウコン・炎御三家で虹吹雪連打するというコンボはちょっとやってみたい。準伝説なしダブルとかあったらやろうかな。聖なる炎確定火傷とか三本の矢とかフェイタルクローとか悪いことできそうなのもいっぱいいて虹もなかなか楽しそうだ。

凍える風噴火も出来るって最後に付け加えてるのが売り文句として上手い。

 

No.14 的中率2倍!?新春開運!!Wおみくじドブベトン

ドブベトンに自己暗示ニャオニクスを組み込むまではよく見るが、まさかのなりきりでおみくじ倍プッシュである。爆笑した。そしてただそれだけの構築って感じ。

個人的に面白かったのは、カシラニャオニクスでサイコフィールドコンボをちらつかせているところ。小癪~。

 

最後に

今回からレンタルコードの提出も義務付けられ、育成をさぼれなくなった。そういうわけで僕はぶつくさ言いながらレンタル枠を圧縮しているしASタケルライコなんて馬鹿を生み出したわけだが、それは序の口だった。

ドーブルはめちゃくちゃ面倒くさい。僕は作ろうなんて思わない。それなのに、ドーブルを持ち出す本気の職人が多くてとても笑った。ドーブルが遊びがいのあるオモチャであることは疑いようがなくかぶりは予想していたが、こんなにも多くいるなんて思わなかった。みんな本気すぎである。

エビワラーじゃんけんにしてもそうだが、「対戦」だけに絞っても、ポケモンというゲームの「遊びの裾野の広さ」をひしひしと感じさせられるイベントだ。

そんな中でも、ひときわ輝きを放っていたのが、ノーガード一撃必殺ドーブルの壺2つ(しかも「じゃんけん」「連打」と方向性に大きな違いがある)、速すぎて遅いサワムラー壺、新機軸の三段撃ちと珍奇仕様を組み合わせた長篠本能寺合体型壺である。これらには拍手とともに高得点を送りたい。

今回自分の壺はやや自信作であり、ランクマでも上手くいけば結構勝ったりする。芸術点もそこそこ高い。追加強化で火力は十分なのでDS振りです、当たりの説明をできなかったのだけが心残り。

ちなみに今回提出した壺でカジュアルで遊んでいる時に、ブルプロ構築回してたくれいもあさんとマッチングしてめっちゃ冷や汗かいた。サブロムTNスカーレットで良かった~

 

 

【検証】特殊ルール大会で、「世間」と「グループで考察した人」の違いはどうなるか

はじめに

はじめまして、またはこんにちは。

先日行われたポケモンの公式大会・ブルーベリープロローグ、みなさまお疲れさまでした。

筆者はルール発表当初からマホイップ+テラパゴスの並びが強いと感じて、同じ考えの人を集めて考察グループをディスコードで作り、情報共有や考察を一緒にしていました

ここでふと思ったのが、「グループで考察した人」と、そうしたことはせず一人で考察する大多数の「世間」は、どれぐらい違うのかということです。

ちょうどブルプロは特殊ルールの大会であり、全員考察期間が短くまた各々が考察内容をオープンにすることもほぼないため、個人とグループで差が出やすいと思います。

そこで今回は、マホイップの型をテーマにして、考察グループメンバーが使ったマホイップと、ポケモンHOMEのデータとを比較してみました。

以下常体。

 

検証対象の定義

世間

ポケモンHOMEのマホイップの使用率データやその傾向を「世間」とする

 

グループで考察した人

考察グループメンバーのうち、構築記事をあげている人(筆者も含む)

 

また参考程度に、仲間大会のデータを使うこともある。

 

今回対象とした構築記事はこちら

なお、構築記事を上げたメンバーはグループの中でも特に仲間大会によく参加していたため、「世間」との差は考察グループと関係ない所も出ると思われる

kobayasisinn.hatenablog.com

note.com

crymore481.hatenablog.com

sunposter.hatenablog.com

以下、それぞれのマホイップを、上から順にa・b・c・dとする。理由はそれぞれ「鯖主だから最初のa」「BomberNinjaの頭文字」「crymoreの頭文字」「ただの最終2桁じゃねえぞ!リバティ圏内、級の最終2桁だ!」から

小文字にしているのはポケモンのステータスを意味するHABCDSとの区別のため。小文字は視認性が悪いが、b・cのネタを思いついてしまった以上、このまま突き進むこととする。

グループで考察した人たちのマホイップ

同じグループ内で考察・共有しているので被る所がかなりある。一方でそれぞれ握る構築や好みに合わせてカスタマイズしているのもうかがえる

 

a

臆病・H228・B28・S252

隠密マント・スイートベール

デコレーション、守る、魅惑のボイス、手助け

バシャーモ、テツノイワオ、カポエラーエルフーン

 

b

臆病・H244・B12・S252

隠密マント・アロマベール

デコレーション、守る、魅惑のボイス、手助け

バシャーモ、ゴリランダー、カポエラー、エレブー

 

c

臆病・HS252(端数不明)

隠密マント・スイートベール

デコレーション、光の壁、つぶらな瞳、手助け

バシャーモメタグロスアシレーヌエルフーン

 

d

臆病・H164・B68・C20・D4・S252

隠密マント・アロマベール

デコレーション、アンコール、魅惑のボイス、手助け

バシャーモ、テツノイワオ、カポエラー、エレブー

 

傾向

①全員が最速を採用し、残りもほぼ全部耐久に振っている

マホイップ+テラパゴスの使い方的に、マホイップの火力を求めていない。

相手よりもなるべく先に動いてテラパゴスにデコレーションしなければならないため、全員が最速を採用。また同じ理由で相手の攻撃をなるべく耐えてデコレーションを1回はしなければならないため、耐久振りも全員に共通する。

中でも特徴的なのがdで、メタグロスの特化鉢巻バレットパンチを確定耐えと、仮想敵を明確にして振っている。

a・b・cはほとんど変わらないが、それぞれ微妙に意図が違うと考えられる。

 

②「デコレーション、守る、魅惑のボイス、手助け」の組み合わせで2人が採用し、残る2人もデコレーションと手助けは採用

ここが考察グループの特徴が出ており、a・bは同じものを採用した。

また独自路線でかつ一番の好成績であったc・dも、デコレーションはもちろん、手助けも採用している。

手助けについては、「デコレーション3回<デコレーション2回×手助け」であること、マホイップが先に倒されそうなターンでも仲間の火力をあげられること、加速バシャーモやテツノイワオやS速いテラパゴスといったマホイップより速い仲間の火力をあげられること、など多くの利点があり、マホイップの特徴(足の遅さ、役割)とマッチしているため、全員が採用した。

 

③攻撃技は魅惑のボイス(3人が採用、1人は攻撃技不採用)

マホイップの攻撃技は主に魅惑のボイスかマジカルシャインだが、攻撃技採用の三人は全員魅惑のボイスを採用した。

両者にそれぞれメリットがあるが、デコレーションテラクラスターを振り回すからワイドガードカポエラーが辛い、尻尾切りテラパゴスの身代わりを貫通してテラスシェルを剥がせる、ただでさえ低い火力を分散させたくない、混乱運ゲーもワンチャンある、などの理由で、魅惑のボイスが選ばれた。デコレーションテラクラスターへの信頼が高いグループであることがうかがえる

ちなみに特徴的なb・cはそれぞれ特徴的な技を持っているが、この二者は構築思想がそもそも他と違うため、それに合わせたマホイップになっている。

 

④特性は半々

マホイップはアロマベール・スイートベールという二種類の特性を持っていて、そこはちょうど半々の採用となった。

デコレーションをしなければ始まらないから挑発が辛い、環境にアンコール・挑発のエルフーンが多い、あたりを気にしたらアロマベールを、

テラパゴスゲーミング環境の中でよりテラパゴス大エースの構築のため催眠技が辛いのを気にしたらスイートベールを、

それぞれ採用していると考えられる。

ちなみに構築単位で似通ったところが多いa・bがなんと特性が違うが、aは「仲間大会でスイートベールが活躍したのと、アロマベールの方が世間で多いということで相手がアンコ挑発しにくいし油断して無駄催眠に1ターン使ってくれそうだから」、bは「催眠対策はやる気この指とまれエレブーに一任しているから」が理由とのこと。aは考えることがセコイ。

 

⑤持ち物は全員隠密マント

こちらについては全員が同じ持ち物を採用した。

マホイップがデコレーションしないと始まらないため、猫だましで止まるのを嫌ったものと考えられる。

またエレキネットや凍える風でSが下がらないから仲間テラパゴスの上を取り続けられる、などの副次的効果も隠密マント採用を後押ししたと考えられる。

 

⑥テラスタイプは3人がフェアリー、1人が水

テラスタイプフェアリーが大多数。一番もっともらしい理由は攻撃技の強化だが、はっきり言って「どうせマホイップにテラスタルは切らんやろ」と思っていたと考えられる。

bだけが水テラスを採用しており、これはメタグロスやテツノカシラの鋼技、ウガツホムラのフレアドライブ、ウネルミナモの晴れスチームバーストあたりを意識したものと考えられる。

 

バシャーモ4、カポエラー3、テツノイワオエルフーンエレブー2

バシャーモを全員が採用した。環境の覇者テラパゴスや苦手なブリジュラスに強い、構築全体の遅さの弱点を加速で補える、などが採用理由で、グループサーバー内で「マホパゴスの結論」とまで言われていた。

3人がカポエラーを採用。当初はガオガエンを使っていたが、テラパゴス大エース構築として使う場合ガオガエンの悪タイプが気になったものと考えられる。

サポート役として優秀なエルフーンやエレブー、守るを貫通して素で速いテツノイワオも、半数が採用した。

 

世間のマホイップ

これらはすべてポケモンHOMEのスクリーンショットである。筆者のスマホが小さいこと、株式会社イルカのUIへの配慮がなってないことから、画像は一部見切れている。

 

①使用率ランキング

全体23位

前後には、サポート役として環境に刺さっていてバブー構築で有名なエレブー、色々な技が使えてドブベトンなど決まった並びもあるドーブル、強力な追い風役のファイアロー、蛇にらみが強いジャローダなどがランクインしている。全体順位の高さはもちろん、前後も強力で採用価値が高いポケモンが並んでおり、母集団として十分なデータが揃っていると考えられる。これで100位以下とかだったらこの記事は書いていなかった。

 

②一緒にいるポケモン

1位は当然テラパゴス。

採用率が高い強力なポケモンがずらりと並んでいて、ごく一部が変わった構築で使っていたわけではないことが分かる。

デコレーションされるテラパゴスは足が遅いのでそれを補うエルフーンダブルバトル最強ポケモンガオガエン、他はデコレーションエースとして優秀で汎用性も高いポケモンが並んだ。

一方で、グループで考察した人たちの全員が採用したバシャーモ、3人が採用したカポエラー、2人が採用したテツノイワオランクインしていないこれはそのグループと世間とで明確な差異が現れている

テツノイワオはその入手困難さから仕方ない面があろう。

カポエラーについては考察内容の差異が出ていると考えられる。ガオガエンダブルバトル最強の一角であることは疑いようがなくブルプロ環境でもその猛威を振るい、多くが採用するのは当然だ。それと役割の被るカポエラーが同じチームに入ることは少なく、ランクインすることはなかった。捨て台詞や一致叩き落とす、対格闘、ワイドガードを崩すフェイント、あたりへの考え方の差が見て取れる。

バシャーモについては、一般的な使い方がマホイップとかみ合いが悪いことから同時採用を避ける傾向があったと考えられる。一般的なバシャーモは素早いためマホイップでデコレーションが出来ず、相性が悪い。考察グループのメンバーはバシャーモの素早さを落として火力耐久に回し、見切りデコレーションのみならず、即座にデコレーション+攻撃の使い方も意図していたため、バシャーモ採用に積極的だったと考えられる。またルール発表から間もなくグループ内で「バシャーモが強い」という話が広まり、採用されやすい空気間であったのも一因だろう。

 

③採用されている技

 

デコレーションがやはり圧倒的一位に輝いた。ダブルバトルでマホイップを採用するならこれだろうし、ブルプロがテラパゴス環境であるため、相性の良いデコレーションは採用価値が高い。また守る・手助けも採用率が高く、テラパゴスと組み合わせることを意識した型が多かったと考えられる。

攻撃技はマジカルシャインが大半で、魅惑のボイスは14%にとどまった。グループで考察した人たちと大きな差があるテラスシェルを剥がしつつその横も削れる、単純に範囲技だから総ダメージ数が高い、などが採用理由だろう。ワイドガードや尻尾切りテラパゴスといった、仲間大会に積極的に参加しないと考察対象になりにくい戦術を考慮するかどうかの違いが現れている。

また自己再生・溶ける・瞑想といった技がランクインしているが、こちらの考察はこの後に譲る。

 

④特性

アロマベールが優勢である。デコレーションしなければ始まらない、エルフーンが環境に多い、といった点を意識しているのは同じの様だ。

ちなみにスイートベールを本番採用したa・cも、それぞれ「元々はアロマベールの予定だった。どちらが良いかは諸説」「アロマベールの予定だったけど間違えて潜った。結果的に良かった」としており、アロマベールのほうが基本的に強い、というのがグループ考察・世間共に共通認識だったようだ。

 

⑤性格

図太い・穏やかといった、耐久力を意識した性格が60%を占めた。「相手より速く動いてデコレーションする」と考えたのがグループ考察メンバーであったのに対し、大半は「攻撃をしっかり耐えてデコレーションする」ことに重きを置いたものと考えられる。

控え目は火力を重視したある種の地雷型、呑気はトリックルーム下でのデコレーションを意識した型、冷静はその両方を合わせたものと考えられる。

 

⑥持ち物

食べ残しが約22%でトップであり、3位約13%のオボンも含め、性格と同じく耐久力を意識した育て方が多かったと考えられる。

グループ4人中4人が採用した隠密マントは19%の2位で、同じく猫騙しを意識した参加者が全体的に多かったことがうかがえる。

「耐久力を高める・猫騙しを受けやすい」の二つを意識したゴツゴツメットが4位であり非常に面白い。リリバ・襷のような「一発耐える」ことに重きを置いた持ち物も見られ、デコレーション1回の価値が以下に重く見られているかがうかがえる。

ちなみに、「なるべく速くデコレーションする」を突き詰めたこだわりスカーフ持ちも一定数いた。テラパゴスの素早さレースが環境を進むごとに加熱し臆病最速すらメジャーになる中、素早いテラパゴスにデコレーションできるようにしたものと考えられる。

 

⑦テラスタイプ

フェアリータイプが半数弱で圧倒的一位であった。考察グループメンバーという身内以外にもこんなこと言うのははばかられるのだが、多分どうせテラパゴスにテラスタルをすると考えて変更しなかった参加者が一定数いると考えられる。

2・3・4・8位はフェアリーの弱点である毒・鋼をケアしたテラスタイプであった。5位のゴーストタイプは猫だましを意識し、6・7位のエスパー・ステラは瞑想アシストパワーのアタッカー型であると考えられる。

 

⑧サポーターに留まらないマホイップ

自己再生・瞑想・溶ける、図太いや穏やか、食べ残しやオボン、といった耐久力を意識した技・性格・持ち物が非常に多いことから、「デコレーションや手助けでサポートするだけではない役割」を持ったマホイップの存在が見えてくる。

耐久力を高めた性格・持ち物で溶ける・瞑想・自己再生を採用し、相手を詰ませる型が相当数いたと考えられる。自己再生が採用率3位42%なのがその証拠として分かりやすいだろう。

マホイップを完全にデコレーション・手助けのサポート型と最初から決め込んで考察したグループにずっといたため、この存在は個人的に非常に驚きであった。確かにデコレーションしたテラパゴスで暴れてその横でマホイップが積んで詰める、という動きも理に適っている。

こうした型のマホイップはランクマッチでも一定数いて、特にシングルバトルでは最もメジャーな型となっている。むしろグループを作ってまでマホイップを考察していてこれを知らなかった筆者がアホかもしれない。言い訳させていただくと、筆者たちが参加した仲間大会では自己再生の使用率が低く、また隠密マントや手助けの採用率が高いなど、サポーターと割り切った型がかなり多かった。考察グループと世間の違いというよりは、仲間大会に参加する層としない層の違いと言えよう。

 

おわりに

正直根拠の薄い推測だらけで、急いで作った大学生のレポートみたいになった感が否めないが、少しは参考になる所があったら嬉しい。

「グループで考察した人」「世間」や、「仲間大会に参加する層」「しない層」といった対立構造でその差異を検証していったが、どちらか一方をほめそやしたりどちらか一方をけなしたりする意図はないことは言っておきたい。あくまでも気になったから比較してみて、思ったより違いがあって面白かったから記事にしてみただけだ。

ランクマッチや大会で結果を残した人はしばしば「○○さんと考察した」「○○さんと構築を共有した」という話をしており、ポケモン個人競技ではあるもののその準備や考察は複数人で行うのもメジャーになってきている。それによって起こる違いの検証・考察もやってみれば多分悪くないものだろう。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

【ブルーベリープロローグ最終86位】マホパゴスタン

はじめに

 

人生で初めて公式大会最終二桁入れた!!!

やったあああああああああ!!!

記事書きます!!!

 

 



構築経緯・考察サーバー設立編

ブルーベリープロローグルール発表。

ぼく「こんなんテラパゴスゲーミングやんけ。ステラで強化された威力120無効無し範囲技連打するんでしょ? じゃあマホイップと組めば最強じゃん

①エース単体で相手を破壊するポテンシャルがある

②デコった後も場に残る耐久がある

③普通の使い方してもマホイップで自然に上が取れる

④範囲技が命中安定高威力で通りが良い

デコレーションされる側としてこれ以上ないほど適性がある。

 

そういうわけで、マホパゴス軸で考察することにした。

 

ぼく「そういや最近壺職人(変なポケモン使って遊ぶ変な人たち)コミュニティで仲良くなった人に、マホイップ狂いがおったな。その人誘うか

 

壺構築品評会というよりかは、ブルレクで交流があった人だが。まさかこんな即座に一緒に構築考えようとすることになるとは。

 

↓マホイップ狂い

一緒にブルレクやってた時もマホイップの活用法や愛を熱弁していた。信用しかない。

 

こんなツイートをして先にマホイップマニアに唾をつけておく。ツバっさんに負けてない。

すると、

くろとんさん「おらも!」

ルートさん「お手伝いできます」

BomberNinjaさん「参加させてもらえませんか?」

森カモメさん「入ってもいいですか?」

ケオケオさん「参加してもいいですか?」

またこの後、同じ界隈で仲良くなったさんぽすたーさんとくれいもあさんも入ってきた。

 

僕「花京院×7」

 

とても頼もしい人が集まってきた。

 

そういうわけで、マホパゴス鯖をディスコードに立てて情報共有したり相談したり雑談したりして、構築を作り上げた。

 

彼らの記事もいくつか出てくるだろうということで、記事の最後にリンクを貼っておく。

 

構築経緯・構築編

マホイップ、テラパゴスは確定。

ガオガエンは使えるなら入れ得。

ゴリランダーマホイップ・テラパゴスの両方と組ませて相性が良い

ウーラオスが強いからパワフルエッジ使えるテツノイワオも強い

初期は忙しくて実は構築作れてなくて、ルール発表されてすぐの仲間大会でBomberNinjaさんが先行して使って活躍してた特殊バシャーモが強そうだからバシャーモも入れよう

 

ということで最初の構築が出来上がり、カジュアルでもそこそこの成績を収めていた。

その試運転では、

①マホパゴスの破壊力がやばい

②ブルプロ環境のテツノイワオの素早さと守る貫通が偉すぎる

③食べ残しテラパゴス(デコ済み)+ゴリランダーの封殺能力がえぐい

④特殊バシャーモが苦手なブリジュラスに強い(パゴスには言うほど強くない)

という気づきを得た。

あと、ゴリラガエンは相手のゴリラガエン等の物理を封殺するのに強かったが、冷静に考えるとガオガエンで一番威嚇入れたい相手はテラパゴスに弱点を突いてくる格闘であり、そこに悪タイプを出すのもばからしことに気づいた。

そういうわけで、同時に入国したカポエラーにチェンジ

↑マホイップの最後の技は魅惑のボイス。ポケモンhomeこれ見切れるの何とかしてくれ

 

普通に強くて仲間大会でも順調に勝てていた。

もうこれで潜るか~と決めてしまったので、ここで変なことを考え始める。

ぼく「マホイップの特性とテラパゴスの持ち物を本番と違うやつにして仲間大会使用率の情報操作するか~」

サーバーメンバーからは温かく見守られた。

 

そういうわけで、

マホイップの特性をアロマベール→スイートベールに

テラパゴスの持ち物を食べ残し→地雷アイテム・ものまねハーブに

変更。これで仲間大会の使用率を荒らして情報操作だ!

 

眠り無効!眠り無効!相手テラパゴスの瞑想をものまね!ブリジュラスに便乗してB4アップ!この指とまれでデコレーション吸われてもC上昇!

 

普通にクソ強かった。

言われてみれば大テラパゴス時代であり、テラパゴスをいかに強化するかゲーミングである。それをパクりつつデコレーションで一方的にアドバンテージを取れるものまねハーブは強い。

またそんなテラパゴスを止める手段としての催眠も重要であり、それを止められるスイートベールもとても強かった。みんなアロマベールってまず思うもんね。

 

そういうわけで、情報操作・荒らしで使うつもりだったスイートベール・ものまねハーブを本番に持ち込むことを決意。こんなことあるんやね。

 

そうしてしばらく仲間大会に潜る正月休みを過ごしていると、だんだんと環境が変化してくる

①テラパゴスの素早さレースが極まり、こちらが上を取ることがほぼなくなった

②しまいにはエルフーンによる追い風が大幅増加

テラパゴス同士はお互いに弱点を晒し合うので、素早さレースはとても大事である。恐らくトリルパでもない限り大体のテラパゴスが準速60族抜き調整を越えてきて、上から殴られて封殺されることが増えてきた。

そこで対抗策としてこちらもS操作役として、後発にエルフーンを据えるプランを検討する。この際、選出率が極端に低くなっていたゴリランダーを解雇した。ゴリラガエンが構築から消えるなんて思いもしなかったよ……。

 

こうして出来上がった構築がこちら。

 

 

仲間大会で無敗レート1600を達成したりと順調だったので、(大会直前の仲間大会の成績はかなり不安だったが)これで本番乗り込むことにした。

 

個別解説

テラパゴス
特性:テラスシェル
持ち物:ものまねハーブ
テラス:ノーマル
技:テラクラスター / まもる / だいちのちから / めいそう

H172・B108・C156・D12・S60

全部ステラ想定調整。

S→準速60族・最速50族抜き(キレイハナコータスにゼロフォーミング発動してマウント)

C→11nで2番目に高い

H→16n+1

BD→D偶数、Dは瞑想で厚くできるのでB厚め

このルール最強のモンスターに、このルール最強のバフをかける。それで勝ち

非常に単純で分かりやすくパワーがあって使いやすかった。

当初は食べ残しのつもりだったが、情報攪乱のためにネタで採用したものまねハーブが馬鹿みたいに強かったのでそのまま本番に持ち込んだ。ブリジュラスのB4アップ、相手の不意の弱点保険や砕ける鎧、バシャーモの加速などをパクって勝つことに成功した。特にテラパゴスの瞑想をパクることで、抜群テラクラスターを耐えることができ、さらにこちらからの打点はデコレーションの分高いので有利になる。また、この指とまれでデコレーションを吸われてもC2上昇できるのがよかった。

守る・テラクラスターは確定で、残り2枠は好み。波動弾やトライアタックでもよかったかもしれない。結果的に無難に瞑想・大地の力にした。

調整については色々考え直すべきだった

まずBDについては、練習後~本番は瞑想するタイミングがとても少なく、される攻撃も特殊が多かった。具体的には抜群になるテラクラスター。これならDに厚くしておいたほうがあの時やこの時も耐えて勝っていたかもしれない。

Sについては対ガオガエンを考えるとこれ以上削れないが、ほぼ全てのテラパゴスに抜かされるので基本的に不利。同速勝負はもちろん、明らかにSよりも火力耐久に厚いテラパゴスに抜かされたりもしたので、準速60族抜き抜き抜きぐらいしてもよかったか。

そもそもH調整も食べ残し・ゴリランダー採用の影響で16n+1にしており、どちらも抜いたからには、もっと良いHBD調整があったのではなかろうか。

Cもデコレーションステラ大地でガオガエンを倒せればよいと妥協気味であり、2デコ(C4上昇)テラクラスターでほぼ全てのガオガエンに赤耐えされた。

 


マホイップ
特性:スイートベール
持ち物:おんみつマント
テラス:フェアリー
技:まもる / デコレーション / てだすけ / みわくのボイス

H228・B28・S252

最速、残り耐久。特化メタグロスバレットパンチを耐える。

このルール最強のバフ役。テラパゴスをいかに強化するかゲーミング、という観点で見たら、最初からマホパゴスを握り続けたのは正解だった。

持ち物は猫だまし対策の隠密マント。猫だましでマホイップを止めようとする相手が本番もとても多く、アドバンテージの高い初手を何度も頂いた

特性は当初は挑発食らったら最悪なのでアロマベールの予定だったが、環境操作のために使ったスイートベールが対催眠で活躍しまくってくれたので本番もこちらを持ち込むことにした。これについては諸説であり、本番スイートベールの発動機会は多くイージーウィンを5回ぐらい頂いた一方、アンコール挑発を貰ったのはゼロだった。これだけなら正解に見えるが、レート1650からは催眠持ちが減りエルフーンゴウカザルのアンコールにずっと怯える羽目になったので本当諸説。

技はデコレーションは確定として、あとは攻撃技はマジシャ・魅惑のボイスで選択で、残りは手助け・守る・アンコールから選択だと思う。最速にしていると相手のテラパゴスの上を取ることが多く、瞑想をアンコールできそうな場面が仲間大会からずっと多かったが、安定して高い火力を出せる手助けや、テラパゴスが倒されても後続のバシャーモ・テツノイワオの火力補強のために残せる守るを最後まで捨てられなかった。攻撃技は、C無振りで範囲攻撃したら火力が低すぎる、ワイドガードカポエラー対策、混乱ワンチャン狙い、ということで、魅惑のボイスを採用した。

それにしても、実によく初手猫騙しを撃たれた。仲間大会では大体隠密マントが採用率一位だったはずだが……。おかげさまで勝たせてもらったが、案外仲間大会の採用率って見られていないらしい。じゃあ情報攪乱も意味なかったな?

 

テツノイワオ
特性:クォークチャージ
持ち物:こだわりハチマキ
テラス:いわ
技:パワフルエッジ / インファイト / じごくづき / サイコカッター

A252・S252・B4

マホパゴスを除いたら個人的にはこの構築MVP

鉢巻ではなく珠にして守るを採用したかったが、鉢巻インファイトでテラパゴスを倒せるのが強いのでこのままにした。

パワフルエッジは確定バシャーモガオガエンアシレーヌに撃つ。バシャーモの加速用見切りを貫通して倒せるのが偉いのと、貴重なアシレーヌへの打点。対滅びでとても頼りになる守る貫通。

格闘技枠はインファイト・聖なる剣で選択だが、BDダウンを考えてもテラパゴスを一撃で倒したかったのでインファイトを採用。対ブリジュラスはデコレーションテラパゴスと特殊バシャーモが強いから大丈夫ということにした。

残りの技は怪しいが役割はある。

地獄突きはミラー・対テツノカシラ・対ゴルーグで使用。ぶっちゃけ当初適当に選んだ技だったが、ゴルーグの流行に対応できたのが良かった。

サイコカッターは命中安定一致技で、カポエラーに撃つカポエラー以外には撃たなかった。

先制技や守るが欲しいこともある。

役割としては後発で、マホパゴスで倒しきれない相手の速い奴を上から叩き潰す。一発マホパゴスが通れば相手の陣形はそこそこ崩れているので、守る貫通鉢巻パワフルエッジが気持ちよく通るようになる。ちなみにステラパゴスには特化鉢巻インファだけでは足りず、削りや手助けが必要。

対滅びでは初手で猿の顔しながらデコレーション・ステラクラスター連打して相手を削り、後発からパワフルエッジで崩していく。岩の一貫が環境的によかった。ゴリランダーのグラススライダーが怖いが、テラパゴスがゼロフォーミングしてくれるのも頼りになる。

 

 

バシャーモ
特性:かそく
持ち物:くろおび
テラス:かくとう
技:みきり / はどうだん / ねっぷう / しんくうは

H44・B4・C252・D12・S196

S→最速マホイップ-2

C→特化

HBD余り(H16n+1)

BomberNinjaさん発案バシャーモ。本人は襷炎テラスで使っていたが、テラパゴスやブリジュラスやガオガエンへの役割を重視して、格闘テラス黒帯にした。

マホパゴスの後発として優秀。マホパゴスは上から殴られがちなので。見切り+デコレーションが可能。

技も発案そのままが一番使いやすかったのでそのまま。物理バシャーモとのミラーでブレイブバードで一方的に倒されてちょっとうらやましく思ったりもした。

黒帯特化波動弾だが、別にテラパゴスに特別強くはない。大体瞑想積まれている。真の役割はブリジュラスやガオガエンの他、小さくなるベトベトン。本番ドブベトンに一度も遭遇しなかったが、仲間大会では対ドブベトンでデコレーション波動弾が活躍した。

 

 

カポエラー
特性:いかく
持ち物:オボンのみ
テラス:かくとう
技:インファイト / ワイドガード / フェイント / ねこだまし

H252・A4・B124・D76・S52

HD→ライコの磁石特化迅雷2耐えついでに11n

S→ライコ抜き

残りイイ感じ

雑に作ったカポエラー。当初は適当に決めた鋼テラスだったが、テラパゴスを殴れるパワーは高い方が良いということで(一度も使わなかったが)格闘テラスにした。

仲間大会参戦し始めたころは選出率が高く、相手のガオガエン・ゴリランダーを止めるために出動していたが、だんだんと選出率が悪くなり、本番はぶっちぎりの最下位だった。一応3回ぐらい選出してその全部で活躍してくれたので、入れた意味はしっかりあったと思う。

技と持ち物は普通。調整はよく分からない。ガオガエンとかカポエラーみたいなポケモンの調整はずっとよくわからない。

 

エルフーン
特性:いたずらごころ
持ち物:きあいのタスキ
テラス:くさ
技:おいかぜ / ひかりのかべ / わたほうし / エナジーボール

CS252・B4

ラストピース。お試しで入れた剣盾からのCS個体に襷持たせたらそのままイイ感じだったので本番まで使った。

相手に上から殴られがちなので追い風を採用し、またそもそもテラパゴス素早さレースにどうせ負けるし最速ウネルミナモ>準速テツノイワオということもあって、綿胞子も採用した。

攻撃技枠はムーンフォースが普通だろうが、対ラグラージ・対雨・対テツノイワオで大活躍したチョッキゴリランダーが抜けるのが不安だったのでエナジーボールにした。ちなみに結局このエナジーボール全部「ムンフォの方が良かったやん」ってなる場面しかなかった

光の壁はテラパゴス・ウネルミナモとの打ち合いを想定して採用。本番は見事に想定した活躍してくれて、個人的に上手くいったなとご満悦。

 

使い方

基本選出

先発マホパゴス+後発テツノイワオバシャーモ

相手が追い風で補強しなさそうな中速スタンパの時。一番パワーがあり、この選出をできた時はとても有利になる。

マホパゴスの破壊力はもちろん、意地AS鉢巻イワオのマジレス力がすさまじかった。

相手が物理多めだった時や滅びだったときはたまにカポエラーを出す。

 

相手が追い風でS操作しそう

先発マホパゴス+後発エルフーン+イワオorバシャーモ

本番一番やった選出。マホパゴスで荒らし、相手の先発瞑想テラパゴス・後発テラパゴスをS操作と光の壁で上回っていく。光の壁がとても偉くて、テツノイワオやバシャーモも守ってくれる。

基本的にはテツノイワオを選び、ブリジュラス、ゴリランダー、カポエラーなどがあまりにもキツかったらバシャーモを出す感じになる。

 

終わりに

ランクマ・公式大会を通して、人生初の最終2桁を獲得できた。なんだか最上位勢がみんな予選に夢中で空き巣2桁だった気もするが、そこは気にしないようにする。

最初にマホパゴスに目をつけたのは我ながらとても偉くて、音頭を取って考察鯖に信頼できる人たちを集めて一緒に考察できたのが勝因だと思う。考察、相談、情報共有、雑談、メンタルケアなど、多くの面でとてもお世話になった。

この調子で予選も頑張って抜けたい。

 

お世話になったマホパゴスサーバーの皆様

Aceさん(@Acerepair

くろとんさん(@kl9pqiuc4nth9A7

ルートさん(@tbhla7130

森カモメさん(@YLfQz6pu1LCnpAY

BomberNinjaさん(@voXGPwCoGF3RpNU

くれいもあさん(@crymore_481

さんぽすたーさん(@Sunposter0805

ケオケオさん(@zyaironatto

 

マホパゴスの人たちの構築記事

sunposter.hatenablog.com

crymore481.hatenablog.com

 

note.com

【S13ダブル最終780位】正統派水オコリウーラ追い風スタン

はじめに

はじめまして、またはこんにちは。

前シーズンはオコリザル握って最終的に潜って最終三桁を取りましたが、そのほとんどが他構築で稼いだレートで、「オコリザルで最終三桁」と言えるかは疑問でした。

そこで今月の目標は、「いっぱいオコリザルを使って最終三桁」とすることに。結果、タイトル通り達成できました。

ちなみにサブロムは654位だったのですが、こちらは2100位から最後の10戦ぐらいをオコリウーラ使用した感じなので、タイトルはメインロムの方の順位を載せてます。

なお記事的には簡易版です。

構築経緯

kobayasisinn.hatenablog.com

先月使ったオコリウーラはこれ。

オコリザルをあくまでもサブプランとして認識し、悪ウーラオスの環境への通りを意識したオコリウーラ。オコリザルがテラスタルしなくても急所技を半減で貰うことができるし、オコリウーラでキツいがちなヤバソチャ・モロバレル・水オーガポンのような指粉持ちに悪ウーラオスが強い。

この考察で悪ウーラオスにしたのは我ながら間違っていなかったとは思うが、一方で、

オコリザルを起動しても憤怒の威力が100だからテツノカイナやクレセリアをワンパンできない

②圧倒的マジョリティのフェアリーテラスハバタクカミに弱い

ウインディヒードランがほぼ全部フェアリーテラスになってしまった

④対策が広まって水オーガポンが一時期に比べたら数を減らしたし、なぜかモロバレルを見かけなくなった

⑤逆に言えばテラスタルと同時に怒りの壺起動がしにくい。両方格闘で弱点一貫するからこれは欠点にもなりうる

⑥理性的な悪ウーラオスの使い方だと、「オコリザルは別にテツノカイナでよくね?」ってなる

など、悪ウーラオスの優位性が再び薄れつつあった。

 

そういうわけで、12月は再び原点に立ち返って、水ウーラオスを考察することにした。

 

keokeokon.hatenablog.com

↑原点。オコリウーラ伝説の始まり

 

keokeokon.hatenablog.com

↑結果残した人が書いた記事

 

note.com

オコリザルをずっと考察してる人の記事

 

水ウーラオスの利点

オコリザルの憤怒が威力200なのでテツノカイナやクレセリアなど化け物耐久をワンパンできる

②水半減テラスだったら終わりだが、フェアリーテラスハバタクカミを襷ぶち抜いて倒せる

③フェアリーテラスするヒードランウインディに安心

オコリザルにテラス切りながら壺起動がしやすい

 

水ウーラオスの欠点

①なんやかんや見ないことはない水オーガポン・モロバレル・ヤバソチャに弱い

②ワイドフォースが無効ではない

③弱点の一貫を切るためにオコリザルをテラスタルしたら今度は水タイプとして一貫する

 

欠点の克服

①に対して

環境適応型ウーラオスみたいな呼ばれ方をされていた、毒テラス・毒突き型を採用

②に対して

後半DLCで技マシン解禁されてめっちゃ辛かった。ワイドフォースを連打されないために、トリックルームを決められないようにした

③に対して

ウーラオスの毒突きの他、周りのポケモンで囲む形で対応

 

色々考えて生まれたのがこちら。

個体解説

おおむね先月と同じなので、変更点だけ紹介する。

 

水オーガポン→変更なし

この型強え~

 

トルネロス

凍える風→雨ごい

一番の理由は、スカーフ水ウーラオスなのを活かし、Sブーストしないハバタクカミをさっさと処理できるように。

雨ごいトルネロス・水ウーラオス・サーフゴーの組み合わせはシナジーがとても良い。雨ごいが木枯らしワロスを必中にするのが偉い。

それはそれとして化身ランドロスが辛いので凍える風もめっちゃ欲しかった。

 

サーフゴー

パワージェム→10万ボルト

鋼テラス→飛行テラス

イエッサン+ブリムオン・グレンアルマの並びに対して、今までは眼鏡ゴルラ+ヒスイウインディのハチマキ雪崩で対応していたが、飛行テラス眼鏡ゴルラ+鉢巻ランドロス地震、のほうが初見殺し性能が高い。これはレギュDで飛行テラス眼鏡サーフゴー+鉢巻地震カイリューを使っていた経験から。

元々炎ガポン対策のパワージェムだったが、対炎タイプ性能が構築全体でアップしたので、代わりにダウンした対水タイプ性能を高める10万ボルトにした。ぶっちゃけパワージェムの方が使いたい場面多かった。

 

鉢巻ヒスイウインディ→鉢巻ランドロス

がっつり枠を変更。

前の構築は地面の一貫がキツかったのと、対カイナをもうちょっと意識したくてこうなった。あとトルネロス採用するならせっかくだし地震をしたかった。このためにサーフゴーのテラスを飛行に変え、地面一貫問題が劇的に改善した。

水テラス珠、防塵ゴーグルなど色々考えたが、この枠は火力も欲しかったし、対草性能がヒスイウインディから大幅ダウンしているのは気になったため、鉢巻飛行テラバにした。

 

悪ウーラオス→水ウーラオス

意地ASスカーフ、毒テラス、水流連打・毒突き・インファイト・とんぼがえり

一番の変更点。

どう考えても指粉持ちがキツく、モロバレルやヤバソチャは無理にしてもせめて水オーガポンには抵抗できるようにと毒突きを採用した。テラスタイプは草フェアリーを半減して、同族からのインファイトも半減でき、毒突きの威力も上がる毒テラスにした。

インファイトの枠はアクアジェットだったが、インファイトを撃ちたい場面ばっかりだったのでそちらに変えた。

オコリザルを起動するほか、スカーフ意地水流連打やさらにそこに雨ごい重ねたりして相手を倒す役割を担う。ウーラオスが型を歪めずともオコリザルギミックのパーツになれるので普通の強いスタンが組める、という発想にレギュD初期にたどり着いたケオケオさんはすごい。

 

オコリザル

ビルドアップ→アンコール

前回の記事で単体でも対物理で粘って戦えるようビルドアップが結論、みたいな話をしたが、水ウーラオスだと話が変わってきた。

水ウーラオスと悪ウーラオスの違いは

水ウーラオスは憤怒でカイナをワンパンできるがテラスほぼ必須

悪ウーラオスはテラス必須じゃないがカイナをワンパンできない

という違いがある。

では、ウーラオスオコリザル選出で、初手カイナと対面した時の動きを想定してみよう。

悪ウーラオスの場合

カイナがウーラに猫だましするしないに関わらず、初ターンにカイナを倒せない状況は変わらない→オコリザルの場持ちが重要だし水テラスも切ってないのでカイナと向き合って戦える→ビルドアップの方が強い

水ウーラオスの場合

カイナがウーラに猫だまししない→A6上昇200憤怒でワンパン。俺の勝ち!

カイナがウーラに猫騙しする→失敗。ウーラオスがこのまま倒されようものなら、カイナの目の前でわざわざ弱点へとテラスタルした的が残る

水ウーラの場合、カイナの猫だましが一番の裏目となる。ではこの裏目を取られたとき、ビルドアップが役に立つかというとそうではない。弱点にテラス切ってるから。そうなったとき、せめてもの抵抗をできるのが、猫騙しをアンコールすること。これで何とか嫌がらせの役割だけは出来る。これが勝ちにつながるわけではないが、負け一直線にあらがえる。

あと怒りの壺をたとえ起動できなくても、アンコールで終盤の詰めをすることがよくあった。ドドゲザンの不意打ち、パオジアンの氷技、オコリザルより遅いポケモンの守るなど。A6アップ威力200でワンパンできる分選出機会も増えるので、何かしら壺起動失敗した時の役割も欲しいとなった場合、アンコールは活きてくる。

なお物理の前で耐えていく展開もあった(特に対ドドゲザン)ので、ビルドアップも普通に欲しかった。

 

参考動画

自分で撮影したもの。キャプボをリア友から借りたけどカスPCが悲鳴上げてまともに動かなかったので直撮りなのは許して。

www.youtube.com

動画で言及している通り、中速で固めた耐久高めサイクルに対してオコリウーラは強い。ヒードラン(S振ってたら泣く)、テツノカイナ、ドドゲザン、セグレイブ、カイリュー、パオジアンなどが役割対象。霊獣ランドロスやトドロクツキも威嚇を絡めればいける。

 

最後に

ハバタクカミとトルネロスと終盤流行った化身ランドロスがキツい構築になってしまった。そんなの紙束やろ……ってずっと思っていたが、何度も何度も潜ることで上振れを上手く狙って3桁に入れた。何はともあれ、採用率圏外のマイナーポケモンを一か月使って最終三桁に入れたのは良かった。

ちなみにここまで強そうに書いているが、オコリザルの選出率は高くなく、出したとしてもその試合の勝率が良いかというと別にそうではない。意気揚々とランクマ放送して5勝1敗(1回だけ選出した試合で負けた)とかの無様も晒している。それは当然の話で、出すとしたら「刺さっていそうな相手」か「オコリザルを出すしかない相手」ぐらいだからしょうがないと言えばしょうがないが。

レギュFからはゴリランダーとタケルライコのせいで、少なくとも今回使った水オコリウーラはキツそうである。このルールになる前に最終三桁に送り込めて本当に良かった。

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。

第6回壺構築品評会 各構築の感想

はじめに

kyukafuremingu.hatenadiary.com

↑の各構築への感想です。

kyukafuremingu.hatenadiary.com

↑これが今回のルール。

品評

No.1 初手BDS個体値0おっとりデルビル【竜王戦予選・碧の仮面】

竜王戦が壺提出期間中に中止になってルールが変わりそうになってしまった悲しみの壺。タイトルに「碧の仮面」と後から入れたであろうことが予測され、非常に哀愁が漂う。

使い方を見る限り非常によくできた単体ポケモンという印象がある。ミライコライならコライドンの方が多いだろうし、初手伝説ぶっぱは十分に考えられ、そこに確実に刺さる初手の選択肢として惹かれるものがあった。

報復・メタバは物理特殊両方に対して効果を発揮するため、選出画面で相手の構築が見えないこのゲームでは効果的に見える。守るで様子見して貰い火フェアリーテラスでスケショニトチャ積ませないという紹介も強く、「デルビルにしかできない」が突き詰められている。

しかもとにかく普通に強そうなので、ぶっちゃけ竜王戦に雑に参加するならこの壺を絶対購入していた。

文句なしの10点。

強いて言えば、今回は初めてテーマに「壺『構築』」と構築が明確にテーマになっているにもかかわらず、実質デルビルだけの紹介になってるのが文句の付け所に感じるが、3匹しかいないなら、のちに出てくるとある問題児と違ってしょうがないと思う。

 

No.2 飛び道具は連打してこそ意味がある

壺構築品評会に最近参加してきた猛者・テラスクエア歴代チャンピオンの一角であるエリーさんの指摘により、前期最終31位と全く同じコンボであることが発覚した。実績残しちゃったらそれは「幸運の壺」じゃなくて「本物のすごい壺」になってるんだよなあ……。

ちなみにこの情報が無かったら、ダブル部門ならばこれが一番評価高い。とにかく強そうなのだ。初見殺し性能・破壊性能も高く、実現性もありそうで、購入したくなる。それでいて「このポケモンにしかできない」魅力もあり、素晴らしい発想だと思う。

パクりだったら大幅減点だし、知らないで被っちゃったならそれは31位の記事を読んでいないという職人としての勉強不足であり多少減点対象である(自分が気づかなかったのは棚に上げる)。しかしながら、もしこれが構築記事公開前に提出されていたとしたらただただ可哀想なのは確かだ。ここは、疑わしきは罰せずの方向で、この観点での減点はしない。

そういうわけで文句なしの10点。

 

No.3 ふるふるふるむーん

都都逸風の紹介文が非常にお洒落な壺構築。やってることは月をテーマに夜・雪要素を交えて色々サポートしたうえでの真似っこフェアリースキンブラッドムーンだ。果たして眼鏡真似っこのどこがフレキシブルなのか分からないが。

紹介文とコンセプトが過去最高にお洒落(都都逸として出来が良いかは明言しない)でかっこよいため評価が高いが、構築としての評価は別に高くない。多分色々サポート積んだ末に眼鏡ハイボ連打しますの方が強そうだし。

 

No.4 オーガポン(はやてのかめん)

僕の壺。正直ランクマとドラクエモンスターズが忙しくて、ネタもなかったし提出するつもりもなかったが、実質僕にとっての最終日である提出期限前日に主催にカツアゲされたので必死に絞り出して提出した。

これは個人的には第1回レベルのやらかし。

イベント名が壺構築品評会なので「構築」の提出が義務付けられているのは変わらないが、それでもテーマはある程度「個々の要素」だった。だが今回は、テーマすらも「壺『構築』」なのである。つまり構築の総体として壺でなければならない。

だがこれはどうだろう。タイトルも紹介文も、ただひたすらスカーフオーガポンという、メジャーな単体のマイナーな使い方にスポットが当てられていて、「構築」要素が欠片もない。組み合わせですらないのだ。

一応相性の良い既存の構築に組み合わせられてはいるが、これではただの育成論である。つまりレギュレーション違反だ。

3匹しか使えない竜王戦ルールだから仕方ない、という言い訳すらできない。申し訳ない。

ちなみにスカーフオーガポンの評価としては、自分で出しただけあって「お、中々面白いやんけ」と思ってる。ブエナトドロクツキが環境にとにかく多いので、スカーフと特性でそれを抜き去ってじゃれつくで仕留める、などは我ながらよく考えたなと思っている。イエニューラを使ったうえで威嚇がキツイ、というのもよく知っているので、「威嚇に強い2匹目のオオニューラ」という売り文句も我ながらよく考えたと思う。

自分で使うかというと、じゃれつくの命中が怖いので採用しない。

 

No.5 高速展開ゆきエレキ

見た目がただの高速トンボルチェンから展開する天候パやんと思ったら、脅威のC25から放つ4倍弱点仲間への徹底抗戦で爆笑してしまった。なんだそれは。

雪パは雪かきエースが吹雪を振り回せない奴ばかりであるという重い弱点があり、それを解決した革命児がツツミなわけだが、それでも微妙に足りない火力を、雪役であるアローラキュウコンの弱点保険で手に入れるという力業には仰天。

ただ、雪かきでS2倍になったサンドパンを迅速に退場させるのは普通にもったいない。また、雪かきでS2倍になったサンドパンアローラキュウコンの素早さを越えるため、ダメージは、C最低徹底抗戦>無補正A252ジャイロボール(雪のB補正あり)、となり、色々な面でジャイロボールの方が弱点保険起動に都合良さそうだ。

 

No.6 味方殴りは避ければいい

とにかく運に頼ったカスのコンセプト(褒めてる)。こういう頭のねじが吹っ飛んだ壺は好き。ドレディアは強力な特性を持っているため仲間作りはもっと有効活用されてもよさそうだが、あまり見ない気がする。それを活用したという意味でも好き。「壺だから見た目パワーのある鉢巻」と思考停止するのではなく、「張り切りでパワーは十分すぎるので、コンセプト重視の空振り保険」と持ち物を選んでいるのも偉い。このコンセプトだと追い風も欲しくなるが、空振り保険でS2倍になるから別に必要でもなく、構築の自由度が広がっているのも良い感じ。取り巻きも良く考えられている。

 

No.7 キタカミ式トルネサーフGO!

普通のトルネロス起点両天候構築をニョロボンウツボットの見た目とグライオンの優れたコンセプトと紹介文で上手に覆い隠している。が、あいにくながら品評側は(たびたびガバを出すけど)それなりに目が肥えているので騙されないぞ。

テツノカイナと同期で同じタイプのパーモット、内定すら貰えてないでサーフゴーとかいう金持ち陽キャブイブイ暴れられているギルガルドは泣いてよい。

個人的に天候部分よりもグライオンが好みだった。

 

No.8 今期まだランクマ未着手なんでこれでマスター上げます

オコリウーラはもう既存なので、壺として評価を得るには、もう1粘土か1絵柄が欲しい。その求めてる要素をちゃんとかなえてくれた。

岩テラスであえて抜群にしつつこらえるで水流連打を受け、怒りの壺と憤怒アップと起死回生アップと岩雪崩最強とカムラ発動を一気に叶えている、非常に爆発力のあるロマン壺だ。抜群仲間殴り壺にありがちな、ダメージのわりに上昇幅が弱点保険程度、という問題点も、怒りの壺の6上昇で解決して持ち物の自由度を広げている。コノヨザルとの差別化点であるS種族値95が足りないもろもろの種族値のせいで努力値を振れず腐るのもオコリザル使いの悩みだが、耐久なんて捨てて素早さに振っても問題ないコンボにしたうえでカムラでS上昇もできるという、バカコンボのわりに色々考えられている。

「壺」の理念である「買いたいか」の観点で言うと微塵もそうは思わない(初手で相手に何もできていないの弱すぎ)が、コンボの圧倒的ロマン性と爆発力とぶっ飛び具合には大拍手をしたい。正直それ以外の要素は普通だが、この新機軸のコンボだけで10点をあげたい。

 

No.9 笑う門には富豪来る

これもレベルの高い壺。

メガルカリオで適応力ゴールドラッシュしたすぎて涙が出るのはさておき、メガシンカできないなりの活かし方になっている。

ゴールドラッシュを打ちながら脱出パックで即座にラグなしでサーフゴーのCダウンをリセット、脱出ボタンや寒いギャグでこのコンボが何回も使える。メガシンカがないなりに精神力で脱出パック誤作動が少なくなるという点をちゃんとアピールしてるのも紹介文としてレベルが高い。

そしてそれにとどまらず、取り巻きも軸ポケモンたちとシナジーがあるように構成されていてとても好き。結構購買意欲をそそる。脱出ボタンと脱出パックという二つの脱出を上手く活かしているのも、過去に弥生土器と酷評されたダッシュtwo晴れ滅び(記事リンク貼ろうとしたけど第3回は忙しくて書いてないんだった)の無念を雪いでくれて嬉しさと悲しみがこみ上げる。10点。

 

No.10 滅び偽装滅びトリックルーム

ありそうでなかった発想の構築。個人的にトリル偽装スイッチトリルイエグレと名前が似ていて思い出が蘇ってくる。トリックルームの弱点である守るを滅びで誤魔化しているのも面白い。

地味に晴れ木炭噴煙で耐熱ヤバソチャの弱点保険を発動させようとしているのが好き。耐熱あるしシャカシャカで回復できるからといってそれはやばすぎるだろ。

 

No.11 暗黒強打で壺起動!トリル重力ウークーダ(別名候補はバクラオス

みんながオコリザルの夢中なので、元祖怒りの壺エースのバクーダがついに暴れ始めた。地震と岩雪崩があるので、本体の性能が低いことを除けばオコリザルとは違った制圧力があるので結構面白いんだよね、バクーダ

ただバクーダはトリルじゃないと弱いが、急所役は全体的にSが速い。それを鉄球で解決し、トリル最大の弱点である守るを不可視の拳でついでに対策しているのも面白い。バクーダの技で、物理炎がこのコンセプトだとろくなものがないからトリル最終ターンの穴を掘るにするというちょっとしたひねりも独創的で粋だと思う。

バクーダにとにかく寄りかかっているので重力までやっちゃう。オコリザルとの差別化点である範囲技がちゃんとどちらも重力とシナジーあるのもグッド。

 

No.12 幻の世界大会環境構築『限界突破ラブトンエーフィ』

たくわえるで蓄えたあとにあまのじゃくを受け継ぎ、そこでのみこむをするとHPいっぱい回復しながらさらにBD3段階上昇する、という理不尽ギミック。これは面白い。

ラブトロスの自首退場技としてはミストバーストを採用。癒しの願いで自主退場してそのあとサイチェンしたら回復できるじゃんって思ったけど、たくわえる飲み込むで回復はもう十分そうではあるのは確か。ミストバーストの方が強いのは間違いない。

ここまでのギミックだけでも、みんな大好き汚い粘土のベトベトン壺として評価高いが、さらにエーフィのじこあんじを重ねってギミック感を高めているのもグッド。

 

No.13 優勝壺壺ボスラッシュ

タイムラインで2個の壺案をがっちゃんこしようか悩んでた人がいたけど、5個がっちゃんする人がいるとは思わなかった。これが第5回で1~4のやつをがっちゃんこしてたらただの寒い人だが、今回は年末かつ今までの集大成でありタイトル回収、このボスラッシュにもこみ上げるものがある。

それはそれとして要素を戦いに活かせている感じがしないし、色々混ざって280字に頑張って圧縮してもなお分かりにくくて、見ていて頭痛がした。

 

No.14 蒸気ツボスイッチ

確定急所技のお株はウーラオスとマスカーニャにすっかり奪われたが、元々は氷の息吹こそが元祖だ。それを唯一両立できるのがマイナーポケモンツンベアーである。これには僕の中のマイオナもにっこり。

特性の雪かきもしっかり活かしてスカーフワルビアルより先に動いて壺起動も出来るし、ちゃんとオーロラベールでサポートもできるようになっている。ツンベアーは物理特殊両方で弱点突いて起動するので火力があると困るから攻撃技は絶対零度、というところも考察が丁寧。

そして壺職人大好きのカラミンゴである。能力上昇ロマンコンボにはやっぱこいつがいないとね。ラーメンについてくる半チャーハン。

 

No.15 え!!(クレセワンパンと)同じ火力で2匹に同時攻撃を!?

保険マニューラを仲間殴り起動して悪い手癖で持ち物まで移植する、というコンボにはトラウマがあるが、そこにさらにバトンタッチまで絡めているのは中々面白い。

移植先もちゃんと急所率アップが考慮されていて、急所のダメージを増やせるうえに範囲技があるインテレオンと、自前でダメージ増やせて確定急所に出来る範囲技があるゴリランダーで高いシナジーがある。そしてその両方と水オーガポンが相性が良いのも面白い。

ところでインテレオンの波乗りは確定急所じゃないことを誤魔化してますよね?

 

No.16 轍鮒の急のワダチでも

轍って字を使った言葉を頑張ってネットで検索したのがうかがえて微笑ましい。これでもともとこの言葉知ってましたとかだったら職人の教養が高過ぎる。なんでそんな教養でこんなイベント参加してるんだ。

テツノワダチのキャラクターにもあうアイアンローラ―は活かしてみたいと常々思ってはいたが、頭の中でダメだなって没にしてきた。だがこうして実際に壺として提出してきた人がいたし、頭の中に思い浮かべていたゴリライエッサンバチンウニの奇妙な並びも一致している。そして見た感じのダメそう感も想像通りだった。テツノワダチ、可愛いな。

 

No.17 逆転のアメエス

ねばねばネットを撒いた後にエースバーンのコートチェンジした場合、「自分で下げた扱い」になるので「負けん気も勝気も発動しない」。それは壺職人がしょっちゅうニチャりながらにらめっこするであろう、ポケ徹に並ぶ聖典ポケモンwikiに書いてあったことらしい。

しかしこの職人は、SVでは変わっているかもしれないと検証して、自分で試し、いつの間にか仕様が変わっていることを確認したのだろう。聖典を越えた。まずこれだけであっぱれ、ボーナス点で10点出したい。これ本当偉すぎる。

ちなみにギミックとしてはクソ弱そうなので壺として買いたいかと言われると欠片もそう思わない。後ゴチルゼルの白いハーブはメンハの間違いか、トリックルーム使わないパターンも想定してるのかな?

 

No.18 Dancing Panic!!!!

仲間にマイペースを置いて相手2匹を一方的にフラフラさせたり仲間威張るをしたり、というのは第1回でも出された由緒正しきコンボだ。

だが今は環境が進んでいる。

新たなマイペース戦士・ガラルヤドランやルンパッパ、圧倒的破壊コンボを備える翡翠ドレディア、仲間だけでなく相手威張るを活かしてAS2段階上昇するオオニューラ、威張る代表の腕組みおっさんなどなど、コンボギミックポケモンが多くいるのだ。第1回からのポケモン対戦の変化も感じられる、胸が熱くなる壺構築である。

個人的に相手威張る+ものまねハーブ軽業オオニューラだけは購入したくなった。

 

No.19 スケイルだっしゅつバンバミンゴ

バンバドロとエンニュート!? うっ、頭が……!

ただのスケイル脱出だが、憤怒チャージや保険発動だけに留まらず、特性によるアップと保険によるアップの両方を求めたわがままボディな壺。バンバドロに思い入れはないこともないので、構築にいるだけでニコニコしてしまう。

当然こういうコンボならみんな大好きカラミンゴや自己暗示ニンフィアもいるし、コンボにつながりがある毒シャリ+ヘイラッシャも入ってくる。伝統的な壺コンボを組み合わせて新たな核心を作り出した、本当の芸術世界にありそうな経緯の壺。

 

No.20 寿司偽装とてもつよいエンペルトサーフ

脳がしばらく理解を拒み、そして十秒後ぐらいに声出して笑った。職場で。生徒がみんな帰って先生だけの静かな教室で。許さん。

ちなみにミラクルシューターのルールがよくわからんけど、とにかくパワーが弱そうで、コンボ決めても「それで?」みたいな感じになりそう。ミラクルシュータートリプルとかいう二重幻覚を持ち込む勇気と狂気だけには点数をあげたいが、壺としては今回評価は最低(自分のを除く)

 

 

総評

今回は自由過ぎて逆に構築をするのが難しかった印象だが、個人的に過去最高レベルで10点を出したい壺が集まった。逆張りモンスターたちのニチャりが集まるイベントの集大成ともいえる今回は、過去の品評会の思い出を思い起こさせる作品も多かった。また過去最高の幻覚狂気が提出されたり、過去最悪クラスの公式のミスに巻き込まれた壺がいたりと、「過去最〇」の更新もなされた。今年一年のSV人生の後半は壺構築品評会とともに歩んだと言っても過言ではない(なんて半年だよ)ので、その一種の集大成でこうした壺構築たちを見れたのは喜ばしく思う。

そんな中で自身は壺案が浮かばず、頑張ってひねり出したのがテーマのレギュレーション違反だというのは悔しいところだが、スカーフオーガポンの特徴と良さを結構活かし、それと合うのがイエニューラウーラである、というそこそこ妥当性のある結論に頑張ってたどり着けたのはまあ悪くないかなという感じがした。

さて、壺構築とは、見た目が派手で何やら強そうに見せかけて実際弱いのを紹介する、というものだと認識している。

つまりは、僕がポケモンYouTube界隈で最も嫌っている「最強すぎるwww」「バグレベルwww」「やばすぎるwww」系統のそれである。思考内容は尊敬している某ユーチューバーについても、その動画タイトルのせいで若干アンチ気味だ。

だが実際参加してみると楽しかった。あの動画投稿者たちも、「タイトルで釣って騙してPV稼いでポケモンで金儲けしたろwww」と思ってるのではなく、こうして半年間楽しんだ僕と同じ気持ちで動画を作って投稿していたのかもしれない。「こんな仕様が」「こんな技が」「こんな戦法が」「こんな思想が」「こんな狂人が」という気づきを多くくれた壺構築品評会は、僕の視野と心を広くしてくれた。代わりに何か色々失った気がするけどね。

 

10点出したやつ

デルビル、ヤミラミファイヤーガチグマ、カムラ岩テラスオコリザル、サフゴルカリオ、アメエス