はじめに
こちらの記事を読んでいただけただろうか。
そう、色々偶然が噛み合ってなぜかLCS2022を予選突破し、天下のリバティノート様に寄稿させていただいたのだ。思わぬ形で初実績と夢が同時に叶ってうれしい。
そういうわけで、本筋はあちらである。今回この記事では、あちらで長々書くと「突然の自分語りどうした?」と言われかねないあれこれや、LCS以降栄光にすがってランクバトルで擦りまくりつつ改造した構築の紹介を行う。
(ここに「突然の自分語りどうした」のスクショを貼ろうとしたが撮ってなかった。不覚)
発売初期
私を罵倒するポケモン老害が主催するパルデアナンバーズカップ(そのうち記事出します)という大会の考察や準備に追われる一方で、64500000で有名な疑似ランクバトルを楽しむべく構築を作っていた。
①ドレコーイエブリドータクンテツノブジン
②タイカイデン・ガブリアス・サーフゴー・イーユイで範囲技祭り
②は感触が良くなかった。使い方が悪いのだろう。一方で①は種族値の高い準伝説・パラドックス・600族を1匹しか採用していないにもかかわらずトリル下の実質種族値で大暴れできた。
発売初期世界においてドレコーイエブリのパワーが高いのは過去が証明済みだ。これはランクマッチもいけるだろうと調子こいていた。
ルール公開~最初の三日ぐらい
なんか直前になって急に準伝説とパラドックス禁止が発表されて草生えた。私はテツノブジン枠をワイガ枠兼寿司対策としてドヒドイデにするだけだったので、世間の混乱に高みの見物をしていた。構築作り直しになった人と違って、私はこの構築の練度を高めていたのである。
よっしゃランクバトル潜るで! Vやねん阪神!
準伝説、古代ポケモン、未来ポケモン……卵未発見のほぼ全てを禁止した企業・ポケモン王ゲームフリーク。彼がランクバトル開始際に放った一言は、人々を新構築へと駆り立てた。
「四災厄か?最初は流石に禁止だ!使え!エスパーの有利を用意した!」
プレイヤーたちはマスボ級を目指し、範囲技を追い続ける。
世はまさに、大イエグレ時代!
私「イエグレに全く勝てないンゴ……」
無事解散が決定した。
過去の栄光にまた縋る
イエグレが憎らしいので、ワイドガード以外の全ての択に勝てる予定の初動を押し付けられる作戦を考えなければならない。
ドレコーイエブリという剣盾初期の栄光がダメで……となったとき、ふと、DLC発売前ぐらいの栄光を思い出した。そう、ドラタンザンである。
私「イエグレとか、ドラタンザン見て出てくる水タイプを、保険大爆発で破壊出来たら強くね?」
簡易構築記事①爆ぜろやスイッチトリルドラタンザン
①ドラパルト@襷・陽気 なみのり、ゴーストダイブ、ドラゴンアロー、守る
②セキタンザン@保険・意地っ張り フレドラ、大爆発、岩雪崩、守る
③ミミッキュ@珠・意地っ張り 影うち、じゃれつく、ウドハン、トリル
④サーフゴー@メタルコート・控え目 ゴールドラッシュ、マジシャ、シャドボ、守る
⑤トリトドン@食べ残し・図太い クリアスモッグ、あくび、守る、大地の力
⑥ハリテヤマ@ロゼル・意地っ張り ワイガ、ドレパン、フェイント、猫だまし
セキタンザンは特に自慢の調整である。
A252・S36・H228・B4・D28
素早さは蒸気起動でS1上昇最速ギャラドス抜き。剣盾と違ってセキタンザンミラーがとっても少ないので、素早さをかなり捨てて耐久に振ることができる。また岩テラスタルによって4倍弱点が消えて実質耐久二倍である。つまり、実質ダイマックス以上の耐久があるのだ!(謎理論)岩テラスタルすればガブリアスのダブルダメ地震もテラスタルされなければ耐える。
このように耐久と火力と速さを両立したセキタンザンでまさかの初手保険大爆発ぶっぱして相手の戦線を破壊、後発ミミッキュ・サーフゴーでトリルを都合によって絡めたり絡めなかったりしながらスイープしていく。トリトドンは対寿司、ハリテヤマはドラタンザンを出さない裏選出のトリル用。
ドレコーイエブリの惨状が嘘のように勝てるようになった。寿司に弱いという最悪の弱点を抱えながらもトリトドンでニチャニチャポワグチョ誤魔化しつつ、それなりにスムーズにマスボ級に上がり、マスボ級でも三桁タッチとかしていた。発売初期の人口最多時代でも三桁タッチできる腕になったか、と感慨深かった。
ただなぜだか初手大爆発が認知されてきたようで、相手が初手謎の両守るやゴーストタイプバックを連発してくるようになり、セキタンザンが無駄死にする事態が多発した。
そしてこの構築もそろそろ潮時かな~と思ってたところで、リバティノート様に寄稿した記事(いっぱい読んでほしいので何度もリンク貼るぞ)に書いた出会いに繋がり、急造なのになぜか色々運が絡んだりもしてLCS予選を突破できた。前日深夜のランクマ試運転で三連敗スタートする惨状だったが、そのあと直前にランクマ5連勝したので、その勢いが大事だったのだろう。
LCS2022の思い出
ちなみにLCSは予選抜け出来るつもりはさらさらなく、そもそも本戦の日ががっつり仕事だったので万が一勝ち抜けても辞退するつもりであった。初めての強者だらけの大会&初めてのBO3大会ということで緊張はあったが、気軽に挑んでいた。なんなら3時ぐらいでドロップする気満々だった。
以下は簡易レポート。正直あまり覚えていないので適当である。
ラウンド1
エスパー耐性がなく中速が多かったので保険ワイフォがぶっ刺さりまくってスト勝ち。
ラウンド2
あのナツメグさんである。配信にたまにお邪魔してるとウキウキで挨拶したら「やなぎさんと仲が良い人」と認知されててびっくりした。私は嬉しかったが、やなぎさんは不本意かもしれない。
ちなみに苦手な寿司であり、スト負けした。このあたりで「まあ当然だよなあ。負け越さなければ万々歳だし、なんなら途中でドロップするか」という気持ちだった。
ラウンド3~5
あまり覚えていないが、全部スト勝ちした。途中時間間違えて遅刻かましてお相手に迷惑かけたりもした。申し訳ない。
このあたりで勝ち越しやドロップどころか、スト勝ちしまくりでの予選抜けが見えてきた。めっちゃ緊張したのを覚えている。
ラウンド6・7
魂の戦いはどちらも用意していた作戦がしっかりハマってスト勝ちした。
まさかの実績である。
予選抜け!予選抜け!
— フリーター小林 (@kobayasisinn) 2022年12月17日
明日の仕事滅べ!
俺以外の教室関係者全員コロナになれ!!!
↑予選抜けが決まった時の喜びの舞。本戦参加できないことに憎しみを覚えた。
ラウンド8
お互い気楽な一戦だが、予選抜けの順位がガラッと変わる戦いでもあり、最終結果の見栄えがかかった意外と大事な一戦。
初戦は初見殺しが刺さって今まで通り勝った。しかしながら、イエグレコンボを決めた後にマスカーニャでトリルしてニンフィアで〆るという形だったため、核となる戦術を両方見せてしまう。これで完全に対策され、2戦目・3戦目はケチョンケチョンにされて捲られた。
最終結果は2-0、0-2、2-0、2-0、2-0、2-0、2-0、1-2でラウンド結果は6-2、バトル自体は13勝3敗で、オポとラウンド勝敗の都合で全体27位だったが、勝率は全体3位だった。
ありえねえ……こんな機会一生ないぞ……。
これがSV発売初期にしてSV最大の思い出になりそうな予感。
意気揚々とランクバトルの海に漕ぎ出す
まあそれなりに強かった。なんか四桁で大連敗したりもしたが、初手で破壊して2ターン目で相手が降参、というパターンが多く、気楽にイージーウィンを量産できた。勝っても負けても一試合が短い、ほぼ全部命中安定技、選出やプレイで頭をあまり使わないなど、ランクバトルに潜りまくれるプラス要素が非常に多いのも魅力だと思う。
サブロムも動員してランクバトルに潜る回数が爆増し、練度も高まっていく。そうしてクリスマス前後ぐらいに、いよいよLCS予選抜けの栄光が薄れたところで、構築改造に乗り出した。
改造内容
マスカーニャの不意打ちが全く使わないし噛み合っていないので、死ぬほど苦手なドドゲザンに刺さるけたぐりに。
とっても使いやすくなった。サザンドラや打点を持ちにくい鋼にも刺さるのがグッド。あと地味に鋼テラスタルヘイラッシャに強い。ただテラスタルしてないサーフゴーやラウドボーンに打点がないのがとにかく辛く、ずっとはたき落とすと迷ったのは確か。
そんな改造をしつつメインロムとサブロムの両方動かすのも本格化。順位が低い方で潜ることでレートを常に担保できる。これで負けるのが怖くて潜れないということがなく、遠慮なく戦いまくれるようになった。そうしたら、12月末にとんでもない瞬間順位を叩き出した。(実際の最高順位は同日にサブロムで出した192位)
#ポケモンSV #NintendoSwitch
— フリーター小林 (@kobayasisinn) 2022年12月29日
悲劇的ビフォーアフター pic.twitter.com/vPV9gEAc2a
これはとんでもないことであり、剣盾でも終盤にここまで上手くいったのは人口がとっくに減った時期ですら二回しかない。
なおすでにツイートでネタバレになるが、この後連敗した。この画像では700位台だが、3000位とかまで一時は落ちている。
二度目の大改造、最終形に
リバティノート様に寄稿した記事で触れているが、以下の二点を改善
①妥協して放置していたイエッサン♂のテラスタイプをフェアリーに変えた
①について
相手が初手で悪タイプを並べてきたときにスカーフマジシャをぶっ放していたのだが、毎回微妙に火力が足りない(四倍なのに耐久振って無さそうなサザンが落ちない)ので、思い切ってフェアリーテラスタル使ったら強いかもと思って実施した。サザンドラやヤミカラスが落ちるようになり、マスカーニャのはたき落とすを耐えるのでサイコフィールドの再利用ができるようになった。
②について
ニンフィアがどうにも選出率が悪く、選出した試合の勝率も低い。LCSでは活躍してくれたが、どうにも疑問枠感がぬぐえなかった。
そこで、苦手なイエグレミラー・寿司・ラウドボーン・ドドゲザン・サーフゴー・砂パに対抗できる悪テラスタルハリテヤマを採用した。ちなみにこの個体は、捨てたドラタンザンで使ってたハリテヤマである。
そしたらめちゃくちゃ使いやすくなり、選出率もかなり高くなった。すぐそばにこんな適役がいたなんて……。ああずっと、ずっと傍に居てくれたのか……。
最終168位 トリル偽装スイッチトリルイエグレ(ランクマ用)
※追記・レンタルチーム枠の都合で消しました
ポケモン紹介
①グレンアルマ→リバティノート様に寄稿した記事と同じだよ!
②イエッサン♂→同じだよ!
③コータス→同じだよ!
④ドラパルト→同じだよ!
⑤マスカーニャ→不意打ちをけたぐりに変えただけだよ!
悪テラスタル・火炎玉・根性
意地っ張り・A252・B124・D132
BDはポケ徹のツールで総合耐久効率がいいのはこれだよって出たやつ。
対トリルで使いやすく、抜群や一致テラスタルじゃなければそれなりに攻撃を耐える。マスカーニャ包囲網が出来上がった寿司に対して仕方なく選出するが、上位の方はみーんな飛行テラスタルでテラバーストぶっ放してくるのでやっぱりほぼ負ける。飛行ヘイラッシャって……今はもうロトムを対策切ってるのだろうか。
最初は見切りの枠は猫騙しだったが、サイコフィールド下で出すことが多いので使えないことが多かった。見切りにしてヘイラッシャの飛行テラバースト相手に時間稼ぎしてもよさそうと見切りにした。なお最終盤に変えたので使う機会はなかった模様。
ニンフィアに比べて使いやすいがパワーで劣り、見た目のサポート役感がぬぐえず、トリルするぞって脅す力は下がったと思う。BO3なら変わらずニンフィアの方が強いかもしれない。
基本選出
①先発イエグレ 後発マスカーニャドラパルト
リバティノート様に寄稿した記事と変わらない
②先発ドラパアルマ 後発コータス+刺さってそうなやつ
対天候パ。ハリテヤマを入れたことで自由度が上がった。
③先発イエグレ 後発ドラパルトハリテヤママスカーニャのどれか
対寿司で使うことが多い。飛行テラスタルじゃないことを祈ろう
こちらドラパハリテ、相手合体寿司という対面が多くなるので、その場面での使い方を伝授しよう。
対面1ターン目→相手は様子見や回復用の守るをほぼ選ぶ。ドラパルトは鉢巻アロー連打、ハリテヤマははたき落とす
対面2ターン目→相手は「ワイドガードないんや、ほーん」と思って地震を押す。こちらはそれに合わせてワイドガードを押すことで相手の脳を一時的に破壊できる。勝ちにつながるかは不明。
なお三桁帯であふれている飛行ヘイラッシャには無力である。三桁で寿司に悩まされてる人は電気タイプを入れて見るといいだろう。
④先発ドラパアルマ 後発ハリテヤマ+刺さってそうなやつ
対トリルと対イエグレミラー。ハリテヤマのおかげで戦術の幅が大きく広がった。大抵相手はイエグレかイエブリ先発してくるので、ドラパは素引きやトンボでコータスにバックし、グレンアルマはワイフォで削ると良い。相手が同じく砕ける鎧保険コンボの使い手だったら泣きながら降参。
苦手な相手
寿司、イエグレミラー、マスカーニャ、サーフゴー、ラウドボーン、悪テラスタル、遠慮なく追い風してくる人、ドドゲザン、D耐久を高めたカイリュー、ワイガの択を迫ってくるやつ(エルレイドとかキョジオーンとか)、イッカネズミコノヨザル
特にランクマ終盤は「マスカーニャ・カイリュー・寿司・サーフゴー」の五匹セット(残りはウインディが多い)が大発生し、6割ぐらいボコボコにされた。
逆にこれら以外相手にはイージーウィンを出せたので、総合的に勝率5割ちょいを出せる感じの構築になっている。2桁や100位台相手にもたまーに勝てたので中々悪くない。
総合的に見ると、めちゃくちゃ強いは強いがとにかく環境に刺さってない印象がある。寿司の存在がとにかく邪魔である。せめて飛行・鋼テラスタルだけ無くしてくれ。
おわりに
一番最初が一番人口が多いので、未踏のレート1900を初体験するならここしかないと思い、レート1900を目標としていた。当初は1800目標だったのだが、トリル偽装スイッチトリルイエグレが存外ランクバトルでも勝てるので、12月後半から1900目標にシフトしたのだ。
剣盾S1のレート1900ボーダーは200位前後。レート1900行ったっしょ流石にこれ(剣盾S1より10日ぐらい短いことから目を逸らしながら)。ポケモンホーム解禁の答え合わせが楽しみである。
取り組みをまとめると
①とにかく潜る
②そのために発売早々いきなりサブロム運用
③常に順位が高い方を放置して低い方で潜ることで敗北への恐怖を薄れさせる
の三つ。一桁・二桁・JCS・WCS常連は口をそろえて「よっぽど上位でもない限りサブロム運用は無駄。そんなことするぐらいなら一つのロムでとにかく潜って経験値を稼げ」と言ってて、それはごもっともだが、実力もメンタルもうんこの私がとにかく潜るには結局これしかなかった。最終的に潜る回数を増やせてはいるので、結果オーライである。
S2も同じルールなのでこの構築を隠して使い続けても良いが、さすがにそろそろ別のを触りたいので、このあたりで公開しても良いだろう。ぜひ使ってみてほしい。
ここまで読んでくださりありがとうございました。